「44年余の宮仕えを卒業しました」の挨拶状を300通出した。これは無職ゼンコーの甘えなんではあるが、44年だぜ、お疲れ様の反応は欲しいじゃん。 今日までに手紙を11通いただいた。全部自分と同年か年配者である。メールは29通である。これは俺より年若の奴もいたが、概して同年か年上。ケイタイに電話をくれた人5人、挨拶状に記した自宅の電話番号に電話をくれた人2人。これもだいたい俺と同年代の人からだ。その中で近々メシを食おうという人が6人か。 300打数47安打か。ずいぶん人情が薄れたんでないかい?やはりリタイア組は”宮仕え卒業”の気持ちはわかるとみえる。俺から挨拶状をもらった若年諸君。こんな言葉がある。「子ども叱るな来た道じゃ 老人笑うな行く道じゃ」。君らもいずれ退く時が来る。その時「お疲れ様でした」と声を掛けてくれる後輩は可愛い奴と思うはずである。 「人間通」の著作もある評論家の故・谷沢永一氏の言葉に「才能も知恵も努力も業績も身持ちも忠誠も、すべてひっくるめたところで、ただ可愛気があるという奴には叶わない」というのがあった。俺も人間の一番大切な資質は可愛げだと思う。 「お疲れ様」のメール1本出せなくて、「ご苦労様でした」のはがき一枚出せなくて、よく人間やっていられるなぁ。手紙をくれた人、電話してきた奴は、やっぱりひと角の人物と思って付き合ってきた方々だった。メール全盛の世の中だが、いただいてうれしいのはやはり、肉筆の手紙なんだよね。 × × × × 今週の拙宅の花はちょっと張り込み、真紅の「サムライ」という大輪のバラと白いリシアンサス、それにオレンジ色の小さな”釣鐘”をつけるサンダーソニアです。退職金入金のお祝いでした。 × × × × 土曜日、先輩7氏からお疲れ様お手紙を頂戴し、後輩2人からメールをもらった。300打数56安打となった。打率2割には乗せたかったけど。
|
|