本業であるところの中国語の成績がめちゃめちゃである。どうあがいても和がれない。で、「東」とか「中」の一鳴きに走るから、手が高くならない。俺らの中国語は点数でも争うが、満貫を和がるとチップ1枚、ハネ満でチップ2枚、倍満で3枚をもらえるルールだから、「中のみ」なんてのをやっていては、チップは貯まらない。じっくり構えるのが肝要なのだが、半荘のうち一度も和がれないと、「焼き鳥」と称してチップ3枚を出す。「焼き鳥」を解消するか、高い手を狙うかこの辺の兼ね合いが難しいのだ。 成績がはかばかしくない原因には思い当たるフシがある。ある暴牌が麻雀の神様の怒りに触れたのである。しばらくは下を向いているしかない。先週、二軍が待ってますというので、吉祥寺に出撃した。広告のエースがドラをしこたま集めて数え役満というのを上がった。役満は積もれば他の3人からチップ10枚ずつ。3万2000点に加えてチップ計30枚の荒稼ぎである。ピーピー泣いていた数年前がウソのように、エースは最近積も力がある。 で、次の半荘だったか、人事の大部長が自分の風でもないのに、「北」を一鳴きし、すぐ「西」もポン。こういうのは「小四喜」という役満を注意しなくてはならない。「東」とか「南」を切るのは禁物だ。しかし、5順ほど後に親の俺は「南」を持ってきた。止めるべきなのにバカにして「南」を切ると、これもポン。残るは4枚。「東」単騎が一番ヤバイ。すると2順あとに組閣幹事長のSくんが場に出ていない「発」を切った。アホか!これもポン。で、その2順後に大部長が「積もった!!」「東」単騎を積もられた。 「小四喜・字一色」というダブル役満である。6万4000点。親の俺は3万2000点。一気にハコを食らい「焼き鳥」にもなった。本来ならチップ20枚オールだが、決めていなかったということで10枚オール。「発」もまずいが何と言ってもミエミエの「南」を切った俺に責任がある。以来、麻雀の女神から完全に見放された。しばらくは休場だな、こりゃ。 |
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