隠居志願のつぶやき2017

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...... 2017年12月26日 の日記 ......
■ イブの七回忌   [ NO. 2017122601-1 ]
 日曜日のクリスマスイブは4組16人のゴルフコンペが終わった後、杉並の赤司邸に広告のエース、てっちゃんと一緒に転戦した。6年前の10月末に63歳で亡くなった同期の赤司の七回忌を兼ねたサロンコンサートの案内が1週間前に届いていたのだ。それには慶子夫人の手で「○○さんがおいでにならないと始まりません。万障繰り合わせておいで下さい」と書かれていたのだ。
 毎年秋に行われていた偲ぶ会はピアニストのM子さんがいつも素敵な演奏をしてくださっている。彼女の日程の都合でイブの七回忌となったみたい。赤司の存命中から3カ月に一度のペースで開かれていたこのコンサートは、一品持ち寄りで行われる。新宿・小田急の地下でてっちゃんは鶏モモの焼いたの、俺は焼き鳥を選んだ。赤司は鶏肉がダメでこれまでのパーティーではあまりお目にかからなかったからだ。
 急な知らせのうえ、クリスマスイブだったため、いつもより集まりは悪かったが、竹橋の新聞社の元編集局長Nくん夫妻、赤司と遠縁で銀行勤めを辞めたばかりのTさん夫妻、ゴルフコンペからいったん帰宅したあと着替えて来た長老のAさんなど20人が集まった。M子さんはプロのオペラ歌手3人を同道し、俺にはよく分からなかったが、声量の素晴らしいオペラの一節やクリスマスソングが披露された。
 歌い手ののどに悪いと赤司家のパーティーでは珍しくリビングは禁煙。自宅の一角を改装して慶子さんが開いている喫茶店スペースに、頃合いを見計らって逃げ、Nくんの奥方に「年をとったら教育と教養が欠かせないんだよ」なんてお話をした。
 赤司の娘と3人のせがれはその配偶者と一緒に全員顔を揃えたが、長男のところのお嬢さんが5歳の年中組さん、次男のところの女の子がもう中学1年生というのには、月日のたつ早さを感じさせた。菊池寛の「死者老いず生者老いゆく恨かな」の句が身に染む宵だった。

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