金融キャップをしていた28年前、日経が新聞協会賞を取った16年ぶりの都銀合併(太陽神戸三井銀行)を抜かれ、身も心もズタズタボロボロになった。その時、何くれとなく声を掛けてくれたのが、ロイター通信に移っていた先輩のMさんと某百貨店の広報部長Tさんだった。 その時の恩義を忘れまいと、以来この二人にはお中元・お歳暮を欠かさなかった。しかし、年金生活入りで出費をセーブしなければならず、お二人には夏のお中元(宇都宮の「正嗣」の冷凍餃子)で最後にすると連絡した。するとMさんから「今まで長年ありがとう。私もこの冬の例のモノでお仕舞いにします」とメールが来た。Mさんは毎年末、「人的投資」と称して1万両の図書カード(以前は図書券)を贈って下さるのである。毎月10冊前後は本を買う俺にとって、これはうれしいプレゼントである。 それで、師走は本を買うのを我慢してカードの届くのを待った。イブイブにレターパックで手紙とともに待望のカードが届いた。俺はこの手のカードの残額が残っている状態が大キライなのである。で、国立、国分寺、バイト先のある汐留の本屋さんで一気に使った。 今の俺の脳みその状態が分かると思うので、以下に購入した本のリストを挙げる。@逢坂剛著「重蔵始末 奔流恐るるに足らず」A福岡伸一著「動的平衡3」B山藤章二著「はじめての八十歳」C林香里著「メディア不信」D馬場マコト著「江副浩正」E井上章一著「京都ぎらい官能篇」F佐藤巖太郎著「会津執権の栄誉」G柏原成光著「人間・吉村昭」H小泉今日子著「小泉放談」I「東京『スリバチ』地形散歩多摩武蔵野編」。もちろんかなり足が出た。 アルバイトは年内今日までのはずだったが、年末で仕事もなさそうということで上司が「休んでください」。新春は10日初出勤である。14日間の連続休みなんて天にも昇る気分である。ほんとに昇っちゃたりして。 |
|