どうもシャンプーの泡がたたないと思ったら、詰め替え用にコンディショナーを買ってきてしまったみたい。よくラベルを見るべしということで師走に読んだ本。あすは今年の本のベストテンをぶちかます予定です。 今月本がよく読めたのはどうしてかなぁ。嵐山光三郎著「枯れてたまるか」。嵐山の高齢者ものは面白いのにこれはそれほどでもなかった。磯田道史著「日本史の内幕」。ベストセラーになっているみたい。磯田さんは文章がすごくうまい。ただ体系だった本ではない。望月衣塑子著「新聞記者」。菅官房長官会見でしぶとく食い下がる東京新聞の望月記者。俺の高校の後輩でもあった。やはり後輩の山尾志桜里と1学年違いであこがれの存在だったとか。俺の見立てだと山尾より美人。記者が忖度し過ぎる現代において望月のように聞くべきことをちゃんとぶつける記者がもっといなければと思う。 岡崎武志著「蔵書の苦しみ」。増えるばかりの本、みんな苦労しているんだ。浅田次郎「おもかげ」。初老の紳士を取り上げた新聞連載小説。ちょっと尻すぼみか。福岡伸一著「生命科学の静かなる革命」。福岡さんの著作は「動的平衡」などをずっと読んできた。人間はちくわのような管のような存在というのが非常に面白かった。遠藤展子著「藤沢周平遺された手紙」。著者は周平さんの長女。二足のわらじを履いて小説を書き続けた周平さんの悩み、迷いがよく分かる。 原田マハ著「デトロイト美術館の奇跡」。これはいいお話でした。立川談四楼著「声に出して笑える日本語」。アナウンサーのいい間違いとか落語家仲間の面白話を集めた本。続編の方から手にした。池上彰著「池上彰の新聞ウラ読み、ナナメ読み」。池上さんが朝日に月1回書いているコラムをまとめた。池上無双といわれるくらいの方だが、しごくまっとうなことを書いておられる。山吹静吽著「迷い家」。ことしの日本ホラー小説大賞優秀賞受賞作。ホラー小説なぞ読まない俺だが、二女が編集した本ということで手に取った。存外に面白い。若い書き手なのによくお化けのことを知っている。 |
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