秋は各種の集まりが多い。同窓会、同期会、旧友会の類も秋に集中している。夏休みを過ぎてちょっと活動が活発になる秋(とき)なのだろう。 竹橋の会社の入社同期会の永久(A級)幹事を拝命しているので、今月に入っていつもの四谷の貸切蕎麦屋の空きを確認し、11月30日(金)の夕方6時からを押さえ、手元にある同期22人にメールで触れを回した。 この同期会、会社を中途退職する奴が出始めた15年前からスタート。辞める奴をメーンゲストにして本人が希望する記念品を渡すことにしている。ことしは20年も前に私大のセンセに転じたNくんが、3月末で大学を辞めたというので、特例で招待することにし、4000円で好きなモノを自分で買ってきてと伝えてある。 15年前の中途退職者は2万円もする鞄だったが、みんな稼ぎがなくなってきているので、年ごとに減額。7年前の俺の時は8000円のゴルフシューズ、ことし5月に急逝した青史くんが3年前に辞めた時は5000円の血圧計だった。 メールは出したが、使われていませんと戻ってきたのが役員にもなった2人。「どうなっているんだ?」と電話すると一人は「すまん。別のサービス会社に入ろうと思ってた」。もう一人は「稼ぎがなくなったので家賃の安いところに引っ越した」。回答期限の1週間後までに11人の出席と旅行などで3人の欠席を確認したが、8人から音沙汰がない。 ここからがA級幹事の腕の見せ所だ。携帯電話の番号は分かっているので集中的に電話をかける。だいたいすぐに返事をよこさない奴は決まっていて「あれ、返事してなかったっけ」というのと「まだ、そのあたりの日がどうなるか分かんなくて」の2パターン。子供じゃないんだから、はっきりさせろよ。で「一応、欠席にしておくけど出られるようになったら、連絡して」と伝える。 これで15年11月の18人に次ぐ16人の出席まで持って行った。竹橋の会社に残っているのは、もう1面コラム子のYくんだけ。鬼籍に入ったのは青史くんを入れて3人になる。思えば遠くに来たもんだ。
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