隠居志願のつぶやき2017

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...... 2018年11月07日 の日記 ......
■ 10月に読んだ本   [ NO. 2018110701-1 ]
 きょう7日は立冬とか。朝晩がぐっと涼しくなった。実はきのうの休みは半日寝ていた。日曜から体調が芳しくなく、夜「奏」であった柳家小春さんの三味線ライブも半分寝ていたみたい。3年ぶりに風邪を引いた感じで、月曜のバイト先では鼻をグシュグシュさせていた。3年前に買ったベンザブロックを飲んだらいっぺんに調子が戻った。ということで、10月に読んだ本。
 半藤一利著「世界史の中の昭和史」。ご存知、歴史探偵、半藤さんの「昭和史」「B面昭和史」に続く三部作。80を過ぎてなお、戦争の阿呆さかげんを訴え続ける姿は立派です。池上彰・佐藤優著「知らなきゃよかった」。この2人、タイプも違うのに波長が合うようで、時事問題について縦横に語り合う。ついでに二人の「新・リーダー論」も読んでしまった。
 真藤順丈著「宝島」。読んでいる最中に山田風太郎賞の受賞が決まった。沖縄を舞台にした壮大な物語。作家は沖縄出身ではないが、言葉も含めてよくぞ沖縄人の心根を描いたと思う。しかし、500ページを超える小説で時間はかかったのである。荻原魚雷編「吉行淳之介ベスト・エッセイ」。40代のころ透明な文体の吉行が好きで、ほとんどの著作を読んだ。いま手にすると当時とは違った場所でうなづけるところがあった。
 沢木耕太郎著「銀河を渡る」。この20年の沢木のエッセーを集めた500ページの本。沢木はほんとに文章がうまい。一番感心したのが「芸術家にスランプはあっても職人にスランプというようなものはない」という言葉。沢木は自分は文章作りの職人と思っているみたい。磯田道史著「歴史の読み解き方」。数年前の新書。磯田さんの本は全部読むようにしているのだが、これは見落としていた。
 福岡伸一著「新版・動的平衡2」。福岡の動的平衡という考え方にひかれていて、「2」も単行本で読んだのだが、ほとんど内容を忘れいていることが分かった。人間は真ん中に穴が開いているチクワみたいなもので、チクワのアナの部分は体の外というのが印象的な本である。

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