東京五輪を2年後に控え、背広の襟などに市松模様のオリパラピンバッジをしている人をよく見るようになった。ファッションは思想そのもの。あのピンバッジをしている人に五輪夏季開催反対を唱える人はいないのではないか。 実は俺もピンバッジ愛好家である。まだ会社員の時代にはお休みマークと称して、休みの日には各種のピンバッジを付けて遊んでいた。手元にあるのは、サキソフォン、カクテルグラス、万年筆、チェーンソー、マイクロメーター、クリスマス飾りの6種で、ブレザーの襟に主につけているのはサックスとカクテルグラス。この2つは宇都宮にいたころ、イチゴとか餃子とか松が峰教会など名物の品を模様にあしらったネクタイを求めた時、おまけについてきた。餃子のピンバッジもあったのだが、ちょっと手が出なかった。 秋田時代は仕事の日もチェーンソーやマイクロメーターを付けて遊んでいたのだが、「支局長!それ何ですか?」と聞いてくる支局員は皆無だった。あほな趣味に付き合ってはいられないということだろう。むしろ広告社など外部のひとに尋ねられ、そこから会話が弾むこともあった。チェーンソーの時は「原稿をたたっ切ろうと思って」などと、よく言ったものだ。 先日、朝飯を食いに行ったデニーズで会計をしようとしたら「ジャズマンなんですか?」とおばちゃんに聞かれた。サックスのピンバッジをしていたのだ。「いつもバッジをしておられるので」と言うので「ジャズが好きなだけです」と返した。 これまで産婦人科医と間違えられたことはあっても、ジャズマンは初めて。毎晩、ジャズのCDをかけているから、ジャズが体に染みついてきたのか。宇都宮はジャズの大御所、ナベサダの生まれたところで、「餃子の都」の他に「ジャズの都」の看板を掲げているが、ほとんど知名度はないのが実情だ。 × × × × 今週の拙宅の花は「ミルナ」という真紅のバラと「エミーラ」というピンクのスプレーバラ、それに白のデンファレです。 |
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