隠居志願のつぶやき2017

[PREV] [NEXT]
...... 2019年04月17日 の日記 ......
■ コラムニストから弁護士   [ NO. 2019041701-1 ]
 3カ月に1回、自宅に届く竹橋の新聞社の社報は割と丁寧に読む。ことし1月の新春号の「超新聞を目指す」という社長挨拶には「何を寝言言っているのか」とかっとなり、偉い奴の訓示とか、勝った勝ったの特ダネスクープ、やったやったの主催事業の盛況のところは読まないが、おくやみの欄と人事異動コーナーは、卒業してもう8年になるが、後輩の動静把握のためちゃんと目を通す。この前届いた4月号には俺の前任の秋田支局長、K氏の訃報が載っており、頭を垂れた。
 竹橋の会社は、東京、大阪、西部、中部の4本社制をとっているので、東京本社管内の人間が西3社に動いた場合、そちらの本社の異動欄に載るので見落としがち。俺が幹事長をしているゴルフサークルで支配人として活躍してくれた広告のアンちゃんが今回、大阪の本部長に栄進しているのにはお祝いの手紙を出した。
 驚いたのは経済部の10年後輩で、夕刊1面コラムを書いていたOくんが、3月末で選択定年で退社していたことだ。まだ、彼は58歳だったはず。「トランプもシンゾーくんもめちゃくちゃなので、コラムは書きやすい」と軽快なタッチでコラムを書いていたのに、どうしたのかと気になり、ケイタイに電話してビックリした。
 日本で一番難しいとされる司法試験に受かり、11月から司法修習生になるので、少し早めに辞めさせてもらった、と言うのだ。Oくんは福島支局の後輩でもあり、社会部を経由して経済部に来て、俺が夕刊サラリーマンページのデスクだった時は、涼やかな原稿をたくさん書いてもらった。千葉支局長や資材本部委員を歴任して論説に移り、コラムに脂が乗っていただけに、転身はちと信じられなかった。
 「お前、そんなに優秀だったの?」と言ったら「ええ、まぁ」だと。予備試験を2年前に通り、昨年本試験に合格したのだとか。そういう人生もありかと思ったが、Oくんには才媛のカミサンはいるが、子どもはいないから、そんな思い切ったことができたのかも。人生100年時代というから、60歳を過ぎて弁護士になるのもいいが、あんまり金儲けがうまい方ではないから、あれは髪結いの亭主弁護士だな。批判をすることに長けていたコラムニストが、どう実人生にかかわっていくのか、おおいに見ものだ。

...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: