眠る前、寝床で本を読むときはだいたいジャズのCDをかけている。サックスの巨匠、宮野さんのアルバムや名バイプレーヤーであるトミー・フラナガンがピアノを担当しているアルバムが多い。そうそうJAL提供のFM東京「ジェットストリーム」の初代ナレーター、城達也がナレーションを務めている7巻の「ジェットストリーム」をとっかえひっかえでかける時も。 井上陽水とか日本の歌手でもいいんだが、これだと歌詞の意味が分かっちゃうので本に集中できない。で、ジャズとかイージーリスニングになる。音楽は聴いていないのだが、静かすぎるのも寂しいでしょ。 そんな俺だが、ここ通日、中島みゆきのCDをかけている。俺はみゆき姐さんについては奥手で、「時代」とか「ホームにて」などが入ったベストアルバムを購入したのが15年ほど前。この1枚しかもっていなかったのだが、NHKの「SONGS」かどこかで歌った「シュプレヒコールの波 通り過ぎてゆく」の歌詞が入った歌がこのところなぜだか、急に聴きたくなって知り合いの美女に何の歌か調べてもらった。 だいたい「シュプレヒコール」という学生デモなどが大きな声を上げる語彙を歌詞に入れるなんぞは普通じゃない。これ、「世情」という曲で、かつてドラマ「金八先生」のやるせないシーンで使われたこともあるのだとか。ブックオフに行けば中島みゆきの中古CDは山ほど並んでいる。この前、中国語の勉強で吉祥寺に行った時は、これまた気に入っている「銀の龍の背に乗って」が入っている中古を定価の半値で求めた。 「世情」の入っているCDはなかなか見つからなかっかので、皐月賞ゲット記念で国分寺の新星堂で新品を入手した。あぁ、このメロディーラインだと何度も何度も聴いている。中島みゆきの歌唱というのは歌い回しに不思議な力があるね。40年前は加藤登紀子の声に癒されていたが、これから女声ボーカルは中島みゆきかな。それにしても1952年生まれの67歳というのに、息が長いことに驚かざるをえない。
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