隠居志願のつぶやき2017

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...... 2019年07月03日 の日記 ......
■ 人員整理   [ NO. 2019070301-1 ]
 おとといか、バイト先で校閲作業をしていたら、なじみのシニアスタッフのおじさん(元局長さん)がデスク脇にやってきて、「ご存知でしたか?」と雑誌「選択」7月号の最終頁「マスコミ業界ばなし」の欄を指さした。そこには竹橋の新聞社が51歳以上の社員を対象に200人規模の希望退職者を募ることを組合に提示したという記事が出ていた。割増退職金に加え、最高1500万円の支給を条件に目標人数を集めるとも書いてあった。
 で、「知ってたけど、人員整理ってムード最悪だよね」とのみ答えた。竹橋の会社が大規模合理化に乗り出す話は、昨年あたりからささやかれており、土曜日の中国語勉強会でも、58歳の腕っこきの書き手、52歳の整理本部のエースも人事担当者の面談を受けたと話していた。
 バブル入社と言われる90、91年入社組は100人以上おり、ちょうど50歳をちょっと越えた年頃。この年代の”コブ”が管理職にしなくてはモラルが保てず、組織運営のネックになっていた。俺らが在職中にも決して経営がいいとは言えなかったが、首切りの話は出なかった。しかし、部数減と広告減の二重苦にあえぐ竹橋は、もうなりふりかまっていられなくなったのだろう。
 現役社員の首を切る前にと、65歳を超えたOBアルバイトをしているゴルフ仲間にも昨年あたり、再雇用せずの通告があったと聞く。だいたい長期的な見通しもなく大量採用した会社側に非があるのは間違いないところだが、おいそれと再就職先が見つかる年頃ではなく、こういう話が出てくると社内のムードとモラルは極端に落ちているだろうな。ただでさえ、給料が業界ブービーの水準なのだから。
 俺たちの時も給料カットが行われる55歳の時に「ゴーゴー研修」というのがあり、「これからは給料は上がらない。今、辞めたらこれだけ退職金が割増になる」ってな説明があったが、60歳の定年までしがみついていた方が、割増退職金をもらうよりも5年間では多い給料をもらえることが、簡単な算数で分かった。
 スキルがあって先行きの見通しがある奴は泥舟から飛び込むことはできるが、そうでない奴は舟にしがみつくしか能がない。社員の1割近くの生首を切ろうというのだから、竹橋の雰囲気がいいわけないよな。

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