隠居志願のつぶやき2017

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...... 2020年01月07日 の日記 ......
■ ドメも怒る   [ NO. 2020010701-1 ]
 中学高校大学前期と8年間も英語を勉強させられたというのに、40年の記者生活で英語を仕事で使ったのは2回しかない。IMFなど国際会議の取材で海を渡ったこともないではなかったが、周囲には日本人の役人がいて国内で取材するのとあまり変わりがなかった。だから”純ドメ”である。
 銀行・メーカーなどの業界を見渡しても、一見華やかなのはインターナショナル派だが、主流で偉くなるのはドメスティック派がまだ多かったのが20世紀の日本だ。今、三木谷の楽天などが社内公用語を英語にしているなどの話を聞くと、とても俺なんぞには務まらないと思う。
 そんな純ドメで外信欄などちゃんと読まない俺だが、昨年暮れの米国によるイラン革命防衛軍、ソレイマニ司令官の殺害はこんなんいいのかと思わざるをえない。トランプはイラク・バグダッドの米大使館が親イラン派に襲撃されるニュース映像を見て激怒し、無人機によるソレイマニ殺害を命じたという。大国のトップの一時の激情で世界がおかしくなりかけている。トランプはイランが報復措置を取ったら、52箇所に軍事攻撃を行うと威嚇。この52の数字は1979年にイランで人質になった米国人の人数なのだとか。何をかっこう、つけているのかと思うね。
 いくら敵対している国の軍幹部だからといって、テロリストでもない人間を超大国の精密兵器で死に追いやっていいのだろうか。大国は何をやっても許されるのか。寅さんじゃないが、それをやっちゃぁおしまいよ、ではないのか。英独仏は「自制を」とイランに呼びかけているが、トランプと波長が合うシンゾーくんはこんな時「まずいよ」と言うべきなんだろうが、トランプのポチにすぎないからなぁ。
 一人を殺せば殺人者だが、1万人を殺せば英雄とか。ドメだと言って塹壕に籠っているのは許されない時代になった。
     ×     ×     ×     ×
 今週のトイレの一輪挿しは「スペード」という黄色い大輪のバラです。

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