隠居志願のつぶやき2017

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...... 2021年03月16日 の日記 ......
■ お隣さんからの義理チョコ   [ NO. 2021031601-1 ]
 コロナでバイトも雇い止めとなり、巣籠り生活の日々。で、ひと月前のバレンタインデーは「ことしはチョコは当たらないな」と観念していた。一応真っ当な社会人だったから、2・14には毎年なにがしかのチョコをゲットしていた。どーでもよいことだが、チョコが当たらないのはちょっぴり寂しい。もちろん3・14のホワイトデーにはその倍額以上のお返しはしていたのである。
 なにしろ俺が今まで書いた記事のうち、一番読者にウケたと感じている原稿が、32年前に夕刊サラリーマンページに載せた「義理チョコのもらい方返し方」というもの。そこにはチョコの贈られ方ランクとホワイトデーの返し方ランクが、当時の新聞では珍しいハートマークを駆使して表記されているのだった。
 返し方では♥が何もお返ししない♡自社製品の倍返し♡♡キャンディーなどのお菓子♡♡♡身に着ける小物(趣味もあり選ぶのが難しい)♡♡♡♡オリジナリティーとセンスの良さがうかがえる品。[番外]お礼にかこつけて飲みに連れ出す。「3月上中旬はどうみてもそぐわぬカップルが盛り場に多い」(C課長)ともっともらしい談話まで載せたのだ。
 で、ことしのバレンタインデー。夕方ピンポンが鳴ったので玄関に出ると、俺がマンションで唯一知っている隣のUさんの奥方で「あの、これ。甘いものがお好きと聞いているので」とハート形のチョコ菓子を差し出すではないか。「お作りになったの?」と尋ねたら「いえいえ」とのこと。これはジンワリうれしかった。
 そうなるとホワイトデー対策を考えねばならない。Uさんのところは共働きで、小4の女の子と就学前の男の子がいて、一緒にキャンプに行ったりとても子煩悩な一家。だいたいお礼に使っているのが国立の名店「アントルメ」の「大学通りの石畳」という生チョコだが、子どもにはまだ味が分からないなと思い、西国で贔屓のケーキ屋「ボーンスマイル」のクッキーの詰め合わせに決めた。
 かわいらしい小箱に詰めてもらい、先週Uさん宅のピンポンを押すと一家総出で玄関先に出てきた。Uさんが「海老で鯛を釣っちゃいました」と言うので「鯛ではないが鰯くらいかな」。先日早朝出勤の奥方と鉢合わせした時には「おいしいクッキーをありがとうございます」と言われたので「ボーンスマイルをよろしく」と宣伝しておいたのです。

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