ゴールデンウイークといっても毎日が日曜日の素浪人にとっては、いつもと同じ日々だった。ただ、この”つぶやき”をお休みにしたので少々、気分は楽だった。で、何をしていたかというと、コロナで遠出はできず、山に芝刈りに2回行き、たまったままになっていた読書感想文を30本ほど読み、赤ペンで評を入れ依頼されている団体にゆうパックで送った。 これで20年度の添削料を堂々と請求できる。何やらすがすがしい気分。今、手元にあるのはこの春休みの課題図書にした「ジェノサイド」(高野和明著)の感想文と自由課題の感想文の計22本。書いたのは新大学4年生。この子たちが1年生の時から受け持っている読書感想文の添削。4年生ともなれば文章もしっかりしてきて、かなり読みやすくなっている。コロナでこの1年大学には満足に登校できなかった彼らだが、1,2年次は通常の学生生活を送れたのはよかった。去年大学に入学した若者が一番大変だね。 そしてきのうはNHKBSで映画「大脱走」を観た。1963年にジョン・スタージェス監督で製作されたこの映画は実話をもとに、第二次世界大戦中、ドイツ軍の捕虜になった連合国軍の男たちが後方かく乱を目的に、警戒厳重な捕虜収容所を集団脱走する姿を描いた。大昔にテレビで見て、オートバイで野山を逃げるスティーブ・マックイーンのかっこいい姿だけが記憶に残っている。 しかし、きのうの映画は環視の目をかいくぐり逃亡計画を練るリチャード・アッテンボロー、穴掘り屋のチャールズ・ブロンソン、鞴などを造る機械屋のジェームズ・コバーン、調達屋のジェームズ・ガーナ―ら往年の名優たちの演技に見とれた。女優が一切出てこない映画なのに、なんでこんなに面白いのか。穴掘り屋だけでなく書類の偽造屋、服の仕立て屋などいろいろな才能を持った捕虜たちが力を合わせて脱走するというスリル満点の映画なのだ。 穴から逃げた76人(計画では250人)のうち、アッテンボローの隊長ら50人がゲシュタポにつかまり銃殺されるストーリーだったことを、きのう初めて知った。記憶は存外いい加減なものと分かった映画鑑賞であった。
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