コロナのために我ら年長組はこの1年以上、会合は開けず仕舞いでいる。体は動かぬのに口だけは達者で、かつて属した会社のあれこれを無責任に口にするのは快感なのだが、それを封じられたみんなは何を楽しみに生きているのかと思う。しかし、我ら博徒には生物学と中国語の楽しみがある。それで、きょうは最近の生物学、なかんずく動物学について。 先週芝刈りに一緒に出掛けた元社長のきたさんとも、クラブバスの中でつくづく語り合ったのだが「ほんとに競馬があってよかったですね。週末はこれが楽しみで、張りがある」。 昨年の1回目の緊急事態宣言の時から、我ら博徒が愛好する競馬はただの一日も休むことなく続けられている。途中少し観客を入れたこともあるにはあったが、無観客でもずっと開催されている。競走馬が3歳の時しか出走できない皐月賞などのクラシックレースもきちんきちんと行われており、飲食などに回るはずだったお金をセッセと馬券購入に回すため、一昨年、昨年を上回る額の馬券が売れているのである。 競馬場、ウインズと言われる場外馬券売り場は閉まっているから、馬券投票はインターネットに限られている。ネット音痴の俺はそれができないので、竹橋の会社の馬キチの後輩、Kくんに毎週メールで馬券購入を依頼する。そんな日々がもう1年以上も続いている。めったにないことだが、的中すれば約1割の御祝儀をKくんにバックしているので、彼も生物学発展のために購入依頼に応じてくれている。 メールでの購入依頼のため、そんなに細かい馬券は頼めない。俺は競馬場に行けば目の前のレースに全て手を出す、見(ケン)のできない性分だが、頼むのはG1などのビッグレースと裏開催の競馬場のメーンレースの1日2レースほど。競馬場に足を運べば、1日6〜7レースはやるところだから、飼い葉料に回る金が少なくなった。コロナさまさまだ。 加えて2レースなら予習する時間がかなり取れる。月曜日のスポーツ新聞で週末の大レースに出走する馬名をチェックし、木曜日のスポーツ紙で調教タイムを検討。そして金土の競馬新聞で最終決定し、土日のBSグリーンチャンネルで観戦。その成果がきのうちゃんと表れた。 G1NHKマイルカップは2着に粘ったソングラインを6番手評価としたため、惜しくも外した。しかし、新潟大賞典の人気上位3頭は堅いとみて、1,2,10をまず選び3着候補に5と14をピックアップしたら、7番人気の14が3着に突っ込み、2→10→14の三連単で313倍もついた。テレビ桟敷で「そのまま!」と大きな声が出ました。久々の大ヒット。こういうことがあるから、生物学は止められないのよね。
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