「原稿より健康 特ダネよりコダネ」――これは大昔、記者仲間の結婚式の際、多用したあいさつだ。健康が第一であることは記者だけでなく、年長組も政治家も同様。国民、都民の前に立てなくなったら、政治家は木から落ちたサルに等しい。 今週末、都議選の投票が行われるが、あの宣伝工作のうまい小池百合子都知事は、体調を崩したとかで入院しており、都議選の応援演説を全くしていない。4年前自分が作って大風を吹かせた都民ファーストの会の都議候補者は軒並み苦戦を強いられ、都議会の第1党から滑り落ちることは確実で、自民党が第1党に返り咲くと言われている。 都民ファーストの会の候補者は小池に梯子を外されたかっこう。俺なんかは病院に雲隠れしているのは、自民党とヨリを戻したい小池の深慮遠謀と見ているが、いくら体調不良でも政治家の在り方としてはひどいんじゃないかと思う。国政選挙で「希望の党」を作った時も、今は立憲の枝野幸男も国民民主の玉木雄一郎もグシャグシャにされた。 壊し屋としての能力は素晴らしいが、これでは都民ファーストの会に集った人間をコケにすることになる。恨みを残しては政治家の在り方としてはまことによろしくない。 俺の住む国分寺市は都議選と同時に、市長選と市議補選が行われる。3つの選挙で投票所が混むと思われたので、おととい近所の市営ホールで期日前投票を済ませてきた。入口で渡された鉛筆はずっと持っていて、3つの選挙投票で使ってとのご指示があった。 女性の時代ということで、5月のマンション管理組合総会議長に、前理事長ではなく女性の前副理事長を起用した俺は、3つの選挙とも女性の候補に投票した。これまでの選挙に棄権したことはなく、自民党の推す候補に投票したことは一度もないのだ。 |
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