1月は行く、2月は逃げるというが、ほんに月日のたつのは早い。2022年ももう6分の1が終わってしまった。北京五輪とウクライナ情勢の報道で注目されなかったが、国営放送の人気番組「ガッテン!」が知らないうちに放送終了となった。 身近な生活知識を分かりやすく説いたこの番組。前身の「ためしてガッテン」(95年スタート)から27年間、立川志の輔の司会で親しまれ、前田晃伸NHK会長(77)も「えっ、終わるの?」と会見で驚きをみせるほどだったが、若者層の視聴率の低さから、「あしたが変わるトリセツショー」(木曜19時57分)にあとを託すことになったみたい。 俺は時々「ガッテン!」はみていたが、一番記憶に残っているのは、去年だったかに放送された朝食からタンパク質をちゃんと取ろうというテーマ。人間の体内では寝ている時も、心臓が鼓動を繰り返し、腎臓は血液中の老廃物を取り除くなどエネルギーを使っており、エネルギーの素となるアミノ酸が足りなくなると、筋肉中のタンパク質をアミノ酸に代えて使用する。だから、朝からタンパク質を取らないと、筋力が落ちてしまうのだ、ってなことをガッテンさせていた。 成人が1日に必要なタンパク質は60cとかで、この3分の1の20cは朝食で取るべきと、卵や牛乳に含まれるタンパク質の量を、卵6c、納豆3cなどと示していた。俺はカロリーをむやみに消費しない生活をしているのだが、朝メシに西国駅前の「すき家」で、牛小鉢、温泉卵、納豆を食しており、朝からタンパク質はキチンと取っている。 この「ガッテン!」の内容は誠に我が意を得たものだったが、その時思ったのはこんな大事なことなのに、何故今頃になって強調したのかという点。昨今、朝食抜きの若者が多いと聞く。朝はコーヒーだけという人も。俺は昔から朝メシをちゃんと食わないとリキが出ない感じがしていたが、朝食抜きの人はどうやって午前中、力を出すのかね。 こんな大事なことは数十年前から分かっていたことではないのか。しかし、大事なことは耳にタコができるくらい言い続けなきゃアカンのかもな。
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