三代の女性の生き方を描く朝ドラが佳境に入っている。展開が早いので30秒のうちに局面が変わる。それでこの8時過ぎに新宿のオフィスに出勤する長女から今朝は「玄関に見送りに出なくていいよ」のお許しが出た。 本日は第1部のヒロイン、安子(上白石萌音)の兄、算太(濱田岳)が第2部のヒロインるい(深津絵里)のやっている回転焼きの店に現れ、昔語りをして商店街のクリスマス大売り出しでサンタクロースのかっこうをして、ステップを披露するシーンが見どころ。算太は開店焼きの小豆を仕込むるいが「おいしゅうなぁれ」とつぶやくのを聞き、妹の安子の呪文が受け継がれていることに感じ入る。 きのうはるいの旦那(オダギリジョー)が若いころは将来を嘱望されたトランぺッターだったが、原因不明の病気でいい音が出せなくなり、挫折を味わった過去を、第3部のヒロインで娘のひなた(川栄李奈)とせがれの桃太郎に初めて告白。「それでも生きなければならない」と伝えた。 ひなたは7年も付き合った大部屋俳優(本郷奏多)と別れ、桃太郎もずっとあこがれだったひなたの親友の結婚話にショックを受けたばかり。どうやってあと3週間でこの朝ドラを着地させるのかと思ってしまうが、いまのところそう不自然ではないかな。 この朝ドラの最大の功績は、関東では今川焼きと呼ばれることの多いあんこの入った回転焼きがつい食べたくなって、売り上げをおそらく伸ばした点。同じようにあんこの入っているたい焼きもついでに食べたくなる。影響されやすい俺なんか、今川焼きは立川の高島屋地下の「御座候」で赤も白も食ったし、たい焼きは吉祥寺のハモニカ横丁入り口の店と国立の増田書店過ぎの「銀だこ」の店で求めて食った。まぁこのドラマで英会話の習得に走った奴はいないだろうけどね。 |
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