東京はいま桜満開である。ウチの団地を南北に貫く通り沿いの桜並木も満開。通りにある腰掛に座ってセブンスターをくゆらしながら花を見上げるのが日課となった、あっと言う間に散ってしまうのが桜。この時期を逃してなるものかと、おとといは国立大学通りの桜、きのうは吉祥寺・井の頭公園の桜を愛でた。 桜は青空に抜ける感じがいいのだが、おとといはちょっと。それでも国立駅から大学通りを南下してケーキの名店「レ・アントルメ」まで歩いた。そこでクッキーを購入。大学通りを渡りながら駅方向の桜並木を眺め、そこから戻った。途中私的ギャラリーがあり、輪島塗の椀と九谷焼の器を見た。駅前まで戻り銀だこで並んで1個150両の鯛焼きを入手。空いているベンチを見つけしっぽからかじった。後ろから菜の花の香りがした。 朝ドラ「カムカムエヴリバディ」を見て今川焼が食べたくなり、ついでに鯛焼きにもこのところ親しんでいるのだ。夜は「奏」でのライブが終わってから、大学通りに出たら、桜がライトアップされていて、とても美しかった。夜桜はなんであんなに妖艶なのか。 きのうの井の頭公園は平日というのに大変な人出だった。時折青空がのぞき、花見には最適。井の頭池にはボートがたくさん出ていた。水面に映る桜が美しい。橋を渡って神田上水の始点まで歩く。そこから京王線井の頭公園駅前の古風な珈琲屋でブラジルを一杯。昨年もここでコーヒーを飲んだ記憶がある。ここから池をめぐって戻るのも悪くはないが、ちょっとね。それで神田川沿いの遊歩道を三鷹台駅まで歩くことにした。 遊歩道脇のボケの花がきれいだ。あっと言う間についた三鷹台駅の周辺を探索したが茶店はない。そこから京王線で吉祥寺まで戻った。三鷹台駅を利用するのは生まれて初めてである。吉祥寺ではやはり鯛焼きを食べねばなるまい。ハーモニカ横丁入り口に「鳴門鯛焼本舗」の店がある。アツアツの鯛焼きが230両。道端に越し掛け食したが、使っている材料が違うのか、銀だこ製の鯛焼きよりはるかにうまかった。 現役の頃は長い昼休みにして、千鳥ヶ淵やサントリーホール裏の桜坂の花見によく出かけたものだが、よほどの天気に恵まれないと都心に遠征する気にはなれないコロナ3年目の春だ。 |
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