日曜夜は国立の音楽茶屋「奏」のライブに出かけた。出し物はギター加藤崇之、パーカッション藤ノ木ミカ、ベースのボサトリである。国立駅構内の本屋をのぞいて、開園ギリギリの夜6時前に入店すると、マスターの幹生ちゃんが「客が来た!」と大声を上げた。ちとイヤな予感がした。俺、客の第1号なのであった。 お運びもいつもの晶ちゃんではなく、知らない女性。10分後、藤ノ木さんの顔見知りのおばさんが来店。コーヒーを頼んで、演奏が始まる前にと思って、きのうのつぶやきの「父の日で」の下書きをしていたら、6時半演奏がスタート。加藤氏のギターの調べ、藤ノ木さんのいろいろなパーカッションの音は好きな音なのだが、ステージの人数の方が客より多いというのは、どうも落ち着かない。あんまり盛り上がらないうちに約30分でファーストステージ終了。 う〜ん、タバコでも吸うしかないか。コーヒーに続いてカンパリオレンジとミックスナッツを注文。堅いナッツをかじっていると、新しくした入れ歯の隙間に入って痛い。来店第2号婦人がミュージシャンと話し込んでいて、なかなかセカンドステージが始まらない。やれやれ。休憩30分でセカンドステージがメリハリなく始まった。 ベースくんが弾きながら歌う。はっきり言ってプロの歌とは思えないほど味がない。これは困ったと思っていたら、俺も知っている「月光値千金」などが流れ、藤ノ木さんの歌声も聞こえ、ようやく調子がでた。俺も少々声を出したのである。セカンドステージは1時間の熱演だった。 しかし、客が2人ではなぁ。こういうライブは10人はいないと、盛り上がりようにも限界がある。ミュージシャンもちょっとは知り合いに声をかけ、動員しないと「奏」の経営も容易ではないと思う。いま「奏」は日曜のライブの時しか開けておらず、家賃は幹生ちゃんの持ち出しになっているのではないかと思う。 かつては70人も客が来て、常連は2部から入ってなんて時があったんだが……。気軽に生演奏を聴くことができる、俺のとってはかけがえのない場所「奏」をつぶしたくはないのだが、客が来なけりゃどうにもならんよね。 × × × × 今週の拙宅の花は「キングスデイ」というオレンジ色の大輪のバラと淡いピンクの「ファンシーローラ」というスプレーバラ、それに赤いスタージスです。 |
|