NHKというのは予算を国会で通さなければならないため、政権べったりにならざるをえないから、国内報道番組は災害対応を除いてみるべきものはないが、エンタテインメント系の番組では、時折ほう!という番組を製作する。「サラメシ」しかり「ブラタモリ」しかり。そんな中で金曜夜10時45分からやっている「ドキュメント72時間」というのは不思議に面白い番組だ。 ある場所にカメラを据え、そこにやって来る人々の思いを聞き出すだけの番組だが、これがなかなか深いのである。スタートして10年。今でも映像が思い浮かぶのは、雪の秋田の国道沿いにある無人のカップ麺の自動販売機に集まる人々。俺は秋田で仕事をしていたことがあるため、そこで語られる秋田弁が響いた。 この10年間で321本放送された「ドキュメント72時間」の中から、視聴者が選ぶベスト1というアンケートを実施し、先週5日夜、ベストテンの発表を前にその第11位「京都の鴨の河原」というのをやっていた。17年に放送された回で、記憶の中にこの鴨川篇はうっすらと見た覚えはあったが、それでも全篇通して見てしまった。 ゲストの山田太郎らが「これは名作」とうなっていた。番組にも登場した鴨の河原に毎晩通い詰めていた孤独な大学生が、今は古文の研究者になっているその後も紹介された。この鴨の河原が11位だとベストテンにはどんな回が入るのか。それを今日12日の夜中から明日未明にかけて第10位から6位までを、14日(日)の未明から5位から1位までを一挙に放送する。 この「72時間」は毎年年末にその年のベストテンを放送しているが、10年分から選ぶとなるとどうなるか?秋田の麺の自販機は入ると思うのだが。日曜は絶対寝不足になりそうな予感がするなぁ。 × × × × 15日は福島会の平日ゴルフのため、”つぶやき”を休みます。 |
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