「きょう行く(教育)ところときょうの用(教養)」が欠かせない年長組にとって。面白いテレビは一日を過ごすのに大事なアイテムだ。現役でバリバリやっていた頃はNHKの大河ドラマを見るようになっては、人間おしまいだなどと不遜なことを考えていたものだが、ジャリタレを並べてワーワー騒ぐバラエティーばかりで手抜きの目立つ民放の番組が横行する今、国営放送の大河はリキの入れ方が違う。 昨年の「鎌倉殿の13人」は三谷幸喜の脚本もなかなかで毎週日曜日が楽しみだった。さて、今年の「どうなる家康」は?きのうの2回目までしっかり見ているが、狸親父というか重厚な印象のある家康と主演の松本潤のイメージがまだピッタリ来ない思いだ。NHKは松潤を「鶴瓶の家族に乾杯」に起用して、家康ゆかりの三河を巡らせるなど懸命の大河バックアップ体制を敷いているが、「嵐」への思い入れのない俺なんか、やり過ぎと思えてしまう。 「どうする家康」は武田信玄役の阿部寛、織田信長役の岡田准一が脇を固め、家康配下の武将にイッセー尾形、松重豊、大森南朋など芸達者を集めきのうは菩提寺の住職に里見浩太朗までピッタリの坊主頭で出てきたが、まだ松潤が浮いているという感じがしてならない。 加えて特撮技術を駆使して、遠くの砦とか騎馬シーンなどを金をかけずに撮っているようなのだが、いまいちしっくりこない気がする。劇画のような感じといったらいいのだろうか。それに「寅年の寅の刻生まれで、立派な武将になる」なんて何度も強調されると、俺なんか寅の次の卯年の早生まれで、寅に圧迫されてきた学年だけに、何言っているんじゃいと妙な反発も感じてしまう。 とはいえ、日曜に他に見るべき番組もないから、ずっと見ちゃうんだろうな。 × × × × あすは後輩が主宰する昔高級官僚を囲む芝刈りのため、”明日休診”です。 |
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