隠居志願のつぶやき2017

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...... 2023年09月07日 の日記 ......
■ 数学の本を読んだ   [ NO. 2023090701-1 ]
 歳を重ねるとお気に入りの作家の小説以外だと、「なぜヒトだけ老いるのか」や「生物が老いるということ」などの本を読むことが多くなるのだが、きのうはこの20年では手を出したことのない数学の「高校生が感動した数学の物語」(PHP新書、山本俊郎著)を読了した。xyだのabcなどの文字が出てくる新書だが、さほど抵抗なく読み通すことができた。
 なんでこんな畑違いの本を手に取ったかというと、西国の書店でこの新刊を目にした時、俺は数学が割とできたんだという遠い日の記憶がよみがえったからである。根っからの文系の俺だが、高校時代なぜか数学の成績は上位で、文系で一番を取ったこともある。文系だから微積分の数Vは未履修で、数Tと数UBまでだったなぁ。
 54年前の1969年の国立大の入試は英国数理社の5教科で、俺が選択したのは理科が生物、社会が日本史・地理の変則タイプ。で、入試の初日にあった数学だが、大きな問題が5つ出て、難問揃い。完答ゼロという情けない結果で、書き賃を稼ぐという戦法に出た。ただ、数学はできたという妙な自信があり、「こんな難しい問題はほとんどの受験生が出来ない」という判断を自ら下したのである。
 それで、落ち込むこともなく、苦手な英語もまずまず出来、地理の9問中5問を占めたソ連のコンビナートの出題のヤマを当て(前夜そこだけ覚えた)ホイホイ記述して、見事現役合格を果たしたのだった。自己採点して、9科目900点満点で当落線上の530点くらいとみていたが、受かってしまえばこっちのもの。ひとえに、数学完答ゼロでもみんなも出来ないと思えた自信があったからだ。
 きのう読んだこの新書でほう!と思ったのは、数式で使う+、−、=の記号が取り入れられたのは16世紀で、×、÷は17世紀になってからということであった。

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