宇都宮ではきのうモーレツな雨が降り、市内の小さな川が氾濫したとか。俺がいた4年間ではそんなの聞いたことなかった。きょうは仙台などで局地的豪雨とか。地球がおかしくなっているんだな。ということで8月に読んだ本。 中央公論社編「午後三時にビールを」。下戸なのにお酒の話は好きなんだよね。むかしはとんでもない大酒飲みがいたもんだが、最近はそういう武勇伝はあまり聞かないなぁ。今井むつみ・秋田喜美著「言語の本質」。オノマトペを手掛かりに人間の言葉に迫る意欲作。食事をあらわす「まんま」(日本)「ママ」(トルコ)「パパ」(スペイン)などの言葉は赤ちゃんが発音しやすい「パ」や「マ」で始まるなど、ほうという内容がつまっている中公新書。 中島弘象著「フィリピンパブ嬢の経済学」。自身がフィリピン出身のパブ嬢と結婚した中島氏が、フィリピンの文化に戸惑いながらも日々生活していく日常を書いた。経済学ではないな。稲垣栄洋著「生き物が老いるということ」。年を重ねるとこういうタイトルに弱い。これは大学バドミントン部同期のMくんがぜひと薦めた中公ラクレ新書。生き物は老いることなく若いまま死んでいく。「老い」は人間の特権とあった。 原田マハ著「リボルバー」。画家ゴッホとゴーギャンは南仏のアルルで一時共同生活をしていたことがある。パリのオークション会社に一丁の錆びたリボルバーが持ち込まれ、それはゴッホの自殺に使われた拳銃という。持ち込んだのはゴーギャンの子孫と名乗る人物。さて、このリボルバーの真贋は?アートの世界に強い作家、原田マハが推理を膨らませていく。俺、ゴッホはあまり好きではないんだよね。 高橋源一郎著「だいたい夫が先に死ぬ これもアレだな」。サンデー毎日の連載の書籍化。「これはアレだな」の続編。源一郎さんがマンガの世界にも詳しいことを知った。だいたい俺らの年代はマンガを卒業しちゃうもんだが。永井路子著「はじめは駄馬のごとく ナンバー2の人間学」。1989年に出版された本が新装文庫化。30年以上も前に永井路子は昨年の大河「鎌倉殿の13人」の主人公北条義時に注目していた。俺、「ナンバー2」って割と好きなんだよね。 高田郁著「あきない世傳金と銀特別編 契り橋」。昨年全13巻で完結した「あきない世傳」の番外編。主人公幸の再婚話もあって、ファンには見逃せない一冊。あっという間に読み終えてしまった。 × × × × 今週の拙宅の花は、黄色い大輪のバラ「オークランド」と黄色のオンシジウムです。 Content-Disposition: form-data; name="image"
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