高田郁著「あきない世傳金と銀 幾世の鈴」。「あきない世傳金と銀」シリーズは全13巻で完結したが、特別巻として「契り橋」というのとこの「幾世の鈴」というのが出た。ファンとしてはこたえられないね。半藤一利・磯田道史著「勝ち上がりの条件」。副題が「軍師・参謀の作法」。ポプラ新書から10年前に出ていた。歴史の大家二人の対談だからスイスイ読めてしまう。 国立国語研究所編「日本語の大疑問」。大疑問2を先月読み、1も読まねばと思って読み終わり、本棚に1があってすでに読んでいたことが判明。かつてはこんなことはなかったのだが……。小川哲著「君が手にするはずだった黄金について」。「地図と拳」で直木賞を取った小川氏の本の中で一番感心したのが「君のクイズ」だが、この本は本屋大賞の候補になっていることから読んでみた。あまり感心しなかった。 竹内正浩著「新幹線全史」。日本の新幹線の路線について何故そこを通っているかを徹底的に調べたNHK出版新書。俺、地理が好きなもんで。茨木のり子著「言の葉さやげ」。45年ぶりに再読した。この本が花神社から出たのが1975年。その単行本を読んだのが79年。その本が昨年12月河出書房から文庫となって出た。こんなこともあるのだ。とても良い本で読書感想文の課題図書にするつもりで、再読した。 今村翔吾著「戦国武将を推理する」。直木賞作家が信長、秀吉、家康、信玄ら戦国武将8人をプロファイリング。今村の小説をちゃんと読んでみようかと思った。原田マハ著「板上に咲く」。美術モノに定評があるマハさんが棟方志功についてその妻の視点で小説にした。津軽弁がなんとも心地よい。 角田光代訳「源氏物語四」。文庫本で全8巻の予定の源氏物語。半分読んだことになる。葉室麟著「不疑」。7年前に亡くなった葉室麟の著作はほとんど読んできたが、これは文芸誌のアンソロジー企画で書いた短編と昨年発見された「不疑」を文庫化した。「不疑」は中国古代に題材を得た作品で、葉室さんが生きていたら中国モノにも乗り出したと思える作品だ。 |
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