ウチのマンションの入り口、管理事務所の前に高さ20㍍の大ケヤキの木がある。俺が管理組合の理事長だった４年前、植栽担当の理事さんが市役所に保存樹木の申請をして認められると、毎年３万円もらえると言ってきたので、「いいじゃないですか、進めてください」とお願いし、国分寺市から保存樹木620号の認定を受けた。
冬の間葉を落とし、枝だけになるこのケヤキ。今、日ごとに新緑を増している。ちょっと前までは桜の花に目を奪われていたが、若い薄緑の芽が出たらと思ったら、あっという間に緑が濃くなってきた。この自然の妙に、近年とみに桜もいいが新緑もそれに劣らないと思うようになった。これ、お迎えが近いからかなぁ。
俺が毎日利用する西国分寺駅北口から徒歩３分の中央線の北側に、国分寺姿見の池緑地保存地域というのがあり、武蔵野の雑木林が良好に保存されているということで、都が10550㎡を指定し、自然を保護している。単調な針葉樹と違って、コナラ、クヌギなどの広葉樹の林で、今の時期いろいろな色合いの新緑が美しい。
キンランとかヒトリシズカなどの野草も自生しているらしい。その雑木林を抜けたところには、遊女が身を投げたという言い伝えのある姿見の池があり、カワセミ、オシドリなどが生息している。こんな自然を楽しまない手はないと晴れたきのうの午前、この保全地域を散策してきた。
俺に散歩の趣味はないのだが、林の中の小道を歩くのはまことに気分の良いものだった。ウチの近所には武蔵国分寺とかお鷹の道とか伝鎌倉街道とか、いい自然がたくさんある。今の時期が歩くのには一番だね。 |
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