伊藤沙莉主演のNHKの朝ドラ「虎に翼」が本日3週目を終了、まずまずの視聴率を取っている様子で、沙莉ちゃん贔屓の俺としては納得である。女性に参政権もなかった戦前に弁護士を目指し、戦後には初めて裁判官になった三淵嘉子さん(1914〜84)をモデルにしたこの朝ドラ。男社会の中で苦労してきた女性たちから絶大な人気を集めているみたいだが、朝ドラ評論家の俺の思いはちょっと別のところにある。 平日朝8時スタートの朝ドラの主な視聴者は、俺のようなヒマな年長組と主婦層だと思う。一番見せたいエスタブリッシュメントの男たちはこの時間、ドラマを見る習慣はないのではないか。実際今でこそドラマびいきの俺も、第一線でヒーコラやっていた頃は朝ドラを見る習慣はなく、きちんと見始めたのは11年前の「あまちゃん」からだ。 ちょうど栃木の新聞社に移った年で「あまちゃん」見たさに、朝ちゃんと起き新しい職場に遅刻せずに出勤することができた。新橋のPR会社に校閲のアルバイトに通い始めた17年は有村架純ちゃん主演の「ひよっこ」をやっており、7時30分からのBS放送を見てから出勤、職場のお局様ときょうの朝ドラ話で盛り上がった。 「ひよっこ」では米屋のよね子ちゃん役を沙莉ちゃんが好演しており、そこで記憶に焼き付いた。以来沙莉ちゃんは「いいね!光源氏くん」などに出演。今の猪爪寅子(いのつめともこ)役もそうだが、ハスキーな声がいいんだね、彼女は。 ほんとはエスタブリッシュメント層に見せたいところだろうなと思う一方で、となるとちょっと甘いのではと思えるシーンもあるんだよね。
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