隠居志願のつぶやき2017

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...... 2024年05月09日 の日記 ......
■ 4月に読んだ本   [ NO. 2024050901-1 ]
 行きつけの喫茶店でお気に入りの女の子に「連休は?」と尋ねたら「3,4,5と休めました。お客様は?」と言うから「俺なんか365連休だから」。リタイア組にとって連休はそうありがたくないのだ、ということで4月に読んだ本。
 福岡伸一著「動的平衡ダイアローグ」。動的平衡という生命は入れ替わりながらつづいているという考え方を打ち出した福岡教授が小泉今日子ら9人と対話する。三浦しをん著「しんがりで寝ています」。しをんさんの不思議なユーモアあふれるエッセイ集。これは女性向けファッション誌の連載をまとめた。
 山本兼一著「利休にたずねよ」。大学3年生向けの読書感想文の課題図書にしたので、15年ぶりに再読。山本氏は十年前肺がんのため57歳でこの世を去ったが、もっと生きていて欲しい作家だった。読み落としていたところがかなりあったことが分かった。夏川草介著「スピノザの診療室」。本屋大賞の候補作になっていたので読んでみた。医学ものは作品になりやすいね。
 内田樹著「だからあれほど言ったのに」。思想家にして武道家の内田氏は同学年。内田の本は「『おじさん』的思考」(2002年刊)のころから随分読んできた。タイトルにひかれて手に取ったが中身はほとんど忘れてしまった。今村翔吾著「塞王の楯」。今村は時代小説のなかなかの書き手と思う。2年前の直木賞受賞作をずっと遠ざけてきたが、そろそろと手に取り、非常に魅了された。これはお薦めです。
 角田光代訳「源氏物語5」。桐壺源氏という言葉があるらしい。54帖の長大な源氏の一巻目「桐壺」で終えてしまうことをいうらしいが、ついに源氏後半戦に入った。女性がみななびいた昔だが、この5巻目では妻とした女性に光源氏は裏切られてしまう。中学時代の国語の教師が「源氏は後半が面白い」と言っておられたが、確かに。
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 あすは福島会の平日ゴルフのため”明日休診”です。

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