来週から小銭稼ぎに行く都心の会社は、非常にきちんとした会社で、アシスタント業務というのに「知りえた秘密は辞めてからも外部に漏らしません」との誓約書とか、身元保証人の実印による署名捺印(印鑑登録証明書付き)が必要だったりする。 餃子の都のマンションの保証人には元いた月刊政策情報誌の編集長にお願いしたが、無職ゼンコーの保証人は稼ぎのある次女に頼まねばならない。それできのうは都心に出て次女と落ち合い、署名捺印してもらった。 「私、お金持ちなの」と豪語する次女は父親の小銭稼ぎを機に氏名が刻まれた実印を作ったのだとか。「やっと実印を持ち歩かなくても済む」と新宿の喫茶店で押してもらったま〜るい判子は、読みやすくてなかなかいい印相をしていた。 「なにか食べる?ご馳走します」と言うので、天麩羅を所望した。無職ゼンコーにはなかなか口にできぬ食べ物である。昔何度か利用した伊勢丹8階の食堂街の天麩羅屋に入った。次女持ちとはいえカウンター席に座るのははばかられる。7品が選べるコースをお願いしタバコを吸って戻るといつの間にか次女は生ビールを飲んでいた。で、「冷や酒を飲んでもいいでしょうか」。宮城県の浦霞だった。大昔夜回りに行った東電の那須翔社長の家で出された酒である。 次女はこのところのシンゾーくんの政治姿勢に大きな怒りを感じており、先日の都議選の秋葉原での遊説にも出かけたのだとか。「あたし、共謀罪で逮捕されるかも」だと。その時は逆に俺が身元引受人にならねばならない。 30になるまで政治には全く無関心だった次女を目覚めさせたのは、15年の安全保障関連法案成立と11日からの共謀罪の施行である。シンゾーくんも罪なことをする。本日の「毎日」には歴史探偵の半藤一利さんが「施行後すぐに戦争への道を歩み出すことはない。しかし、安倍政権は短期間で戦争ができる体制を整えた。有事には言論の自由さえ抑えつけられてしまうだろう。『共謀罪』も時間とともに私たちを縛るだろう」とコメントしている。嫌な時代になったものだ。 × × × × きょう求めた花はピンクのスプレーバラと紅いケイトウ、それに紫色のポンポンソウです。 |
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