きのうは宮仕え卒業を記念してあつらえたメガネを大手町のメガネ店まで取りに行った。このメガネ店Fは10年ほど前、鼻にかかるシリコン部品がとれたため飛び込み、無料で修理してくれたことから、定年の記念にメガネを新調した店。あの松下幸之助が「世界一のメガネ店」と絶賛していることをその時知った。 幸之助はんが誉めるだけあって少々高いのだが、メガネは体の一部だからケチってはいられない。確かに仕事は丁寧で視力検査をいろいろな角度から行う。今回、6年前より右目の近視が良化する一方、乱視がやや進んだことが分かった。そういえば電車の中で本が読みづらくなっていた。66年も使っている目ん玉だから、ガタもくるわなぁ。 これまでのメガネと全く同じデザインのフレームを選んだつもりだったが、縦がちょっと短くなった。加えて瞳と瞳の間の距離が1_縮んだといわれた。そこまで調べるのである。 二週間前出向いた時は冷たいペットボトルを入れても表面の水滴が外に漏れない洒落たケースをもらった。今回は真空ステンボトルと万能ボールペンをもらった。メガネ同様、よい品だった。30年勤続のおばさん店員に「おにあいですよ」と言われ、新品のメガネをかけてホクホクしながら神田神保町まで足を伸ばした。 旧のメガネは洒落た緑色のケースに入れ、そのケース、プレゼントされた品々、葉室麟の新作本を競馬用の手提げ袋に入れて歩いた。ところが重さに耐えられず、手提げ袋の取っ手が途中でとれてしまった。 中にケイタイを入れる内袋が付いている手提げ袋は生物学学習の必需品である。それで、西国マイン1階の雑貨売り場で手提げ袋をあさった。取っ手が取れた前のは黒ネコと白ネコの絵柄入りの布製。気に入っていたのだが、お袋の納骨で新潟に行った時、新幹線の中でコーヒーをこぼし汚れがひどくなっていた。 潮時だったのだろう。ちょうど生物学の教科書がピッタリ入るビニル製のを見つけた。今度はダックスフンドの細かい模様入りで、地は薄緑色である。今日アルバイト先に辞書とか拡大鏡とか小型電卓を持って行くのに初めて使った。近代的なインテリジェント・オフィスでも違和感のなかった手提げ袋は2割引きで1110両。いい買い物をした。 |
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