餃子の都を離れた6月、4年間で計136回通った花屋の美人店長さんに記念としてウエッジウッドだかの花柄模様のコーヒーカップを差し上げた。ただ、このカップ、ふだんは使わないソーサーを西国に置いてきたため、ただのカップだけだった。やはり、ちゃんとソーサー付きで使ってほしいじゃない。土曜日栃木で芝刈りの予定があったので、ついでに届けようとずっと思っていた。 芝刈りの後はホームベースにしていた最高級居酒屋Kに顔を出そうと思い、世話になった美女とメシを食う約束をした。Kの玉美ママからは「一滴(カシスソーダ・カシス一滴)!」の声が聞けなくて寂しいと書かれた泣かせる暑中見舞いをいただいていたのだった。 芝刈りは正会員のメンバーに急な仕事が入ったとかでお流れになった。しかし、それでメシの約束を取り消すのもなんである。で、昼前西国を出て宇都宮に出張った。無職ゼンコーは大宮から値の張る新幹線には乗れない。宇都宮行きの快速があったのでそれを利用することにした。座ると眠気が襲ってきてずっと寝ていたので、時間は全く気にならなかった。西国から1時間50分で着いたのには驚いた。上で行っても1時間半かかるのである。 まず花屋さんに行き従業員のお姉さんにソーサーを託した。いつかソーサーを届けに行きたいと店長宛ての挨拶状を出していたので、彼女はすぐにピンときたみたい。それから蔵造りのカフェO、いつも夕方寄っていた珈琲店B、電子レンジが嫁入りしたカフェFと檀家回り3軒。Bではママがこのブログをしっかり読んでいて「お嬢さんに栃尾のあぶらげを一切れしかあげないなんて、ケチ!」と言われ、「彼女はもう夕飯を食べていたので、わざと一切れにしたんだ」と弁解した。地方都市の喫茶店は常連になると、こういう会話ができるので楽しいのだ。 最高級居酒屋ではマスターの史くんが髭を伸ばしていた。「ひよっこ」談義であっという間に時は過ぎて行った。ここに来るのは二度目の美女もすんなりカウンター席に納まっていたなぁ。3時間近くいてようやく腰を上げたが、玉ちゃんが外まで見送りに出てきて名残惜しそうに手を振ってくれたのが印象的だった。次にKの暖簾をくぐるのはいつになるかなぁ。 |
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