休みの日は近所を知ろうと、東小金井の実家に行った帰り、国分寺駅南口で降りロータリーを越して坂を野川の方に下った。ちょっと変わったカフェがあると生活指導担当の力持ち美人から聞いていた。 なるほど、これか。思ったより広いスペースのカフェS。メニューを見るとおいしそうなピーチパフェというのがあるではないか。今月からのメニューとか。体調を崩した弟の見舞い方々、様子を見に行った実家のあまりの荒れよう(庭・室内)にため息をついてきただけに、非日常でめったに口にしないこのパフェを頼んでしまった。 このピーチパフェ、上から下まで全部手作りが売りで、円錐形を逆さにしたパフェの入れ物の一番底にあるのがブルーベリーソース、その上の階にピーチジュレが乗り、その上がごろっと角切りコンポート、その上が歯ざわりのいいナッツとマスコバド糖のグラノーラ、その上が豆腐クリーム、そして最上階がまたピーチジュレと6層になっている。 その上に桃のコンポートが3切れと半球状のピーチシャーベットと豆乳とピーチのアイスが乗っており、三角形の塩こうじクッキーが一切れ。コンポートはしっかりとした採れたての食感があり、初めて食ったグラノーラはピーチジュレとよく合う。 駆け出しの福島時代は名産の桃をよく食べた。まだ新幹線も通っていない福島駅のホームで籠に入った桃を販売するピーチガールの選考会に呼ばれ審査員をやったこともあったっけ。農協のエライさんが高得点を付けた女の子に、我々若い記者の点は入らず、採点が食い違っていたなぁ。 同じく審査員を務めた同期の悦ちゃんなど通りがかりの小学生に「新聞記者なんですか?かっこいい」とサインをねだられ、堂々と差し出されたノートにサインしていたっけ。当時はピーチガールに選ばれると、嫁入りの時に箪笥二棹の値打ちがあると言われていたもんだ。今でもピーチガールって選んでいるのかなぁ。 |
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