おまけというか景品なんてロクなもんがない、と思っていたが、この夏もらった景品は実に優れもので、毎日愛用している。そんな景品はそうあるもんじゃない。この店の景品選びはたいしたもんだと思う。 買ったのはメガネである。活字を見続ける校閲・校正のアルバイトを週3日やるのだから、宮仕え卒業を機にいいメガネをつくろうと思った。カンのレキになった時につくったメガネが少々合わなくなってきたのだ。 あの松下幸之助はんが「世界一のサービス」と称賛したFメガネ店である。6年前もけっこうな値段がしたが、今回のはその1割増しのお値段であった。 このメガネ店は半年に1回は、その後いかがのハガキをよこす。ハガキ持参者には景品が当たると書いてある。今回ハガキを持って行ったらペットボトル入れをもらった。 冷たいペットボトルの外壁に付く水滴を内側の特殊繊維が吸い取り、外にもれないというものだ。使わない時は、ファスナーを全部外すと1枚のほぼ真四角のシート状になり、乾かすことができる。通勤途中、330ccのエビアンを買うので、この袋に入れる。鞄の中の書類などが濡れなくてまことに都合がよい。一種のアイデア商品であるなぁ。 メガネが出来上がるころ、またハガキが届いたのでそれを持って行ったところ、今度はステンレスボトルをもらった。容器が中空になっているみたいで、冷たい水が生ぬるくならない。口に当たる部分のカーブがよくできていて、心なしか水がうまい。自宅にいるときはいつもこのステンレスボトルで水を飲んでいるので、お気に入りの”うすはり”のガラスコップを全く使わなくなった。 この前、インテリアショップを覗いたらこの手のボトルがけっこういい値で売っているのに出くわした。やったねと思ったが、メガネ店が大量に発注すればかなり安くなるのだろう。それだけのモノをおまけに付けられるメガネの価格なのだ。 とはいえ、ふつうは「いらねぇよ、そんなおまけ」という性分の男が日々使っているのだから、このメガネ店、たいしたものではないか。 |
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