上京して2カ月、ようやく環境整備が終わった。マンション6畳和室の障子の張り替えが完了したのである。 2005年、西国分寺の弟所有、お袋管理のマンションに来た時から、寝室にしている6畳和室にカーテンはなく障子だった。主はセブンスターが大の好物。寝床でもぷかぷかやっているので、次第に障子が黄ばんできた。しかし、黄ばんだくらいでは死ぬわけじゃなし、障子に穴を空けるようなペットも幼児もおらず、支障はない。ずっとそのままにしておいた。 しかし、4年間の栃木の生活を終え、西国でずっと過ごすことになり、気分一新、障子紙を張り替えようと思い立った。と言っても素人が張り替えても、ピシッとはなるまい。自称、障子張り名人の知人が何人かいたが、彼らの手を煩わせては、障子紙代よりお礼の方が高くつく。 どうしたものか、と思案していたら、ちょうどチラシ広告が入った。1枚1800円からと言う。本社が名古屋というこの畳屋さん。障子張り替えもやるというのだ。で、電話すると先々週の土曜日、アンちゃんがやってきて、和室の障子2枚を持って行った。工場で張り替えてまた、持ってくるパターンだった。 4、5日間、障子のない生活。朝の光で目覚める乙な日々だった。で、やってきました。真っ白な障子。さすがに気持ちがいいねぇ。以前の12年物の琥珀色とは段違い。普通の家は大晦日前には毎年、張り替えるのだとか。 やっとのことで障子をはめ込んだ障子屋のアンちゃんはだいぶ陽に焼けた畳に目を走らせ、「畳もだいぶ年季が入ってますね。サービスしますよ」だと。そうだなぁ、いつかは手を入れないと……。 × × × × × 今週の花は黄色いガーべラと紫色の縁取りのある白いトルコキキョウ、それにピンクのナデシコです。 |
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