隠居志願のつぶやき2017

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...... 2017年09月28日 の日記 ......
■ 民進党事実上解党   [ NO. 2017092801-1 ]
 「どんな手段を使ってもどんな知恵を絞っても安倍政権を終わらせる。野党がばらばらでは選挙は勝てない。力を合わせて日本の政治を変える」と語ったのは27日夜の仙台市での前原誠司民進党代表だ。きょう衆議院は解散され、10月10日公示、22日投票となる。
 その前に民進党が事実上解党し、小池百合子都知事が立ち上げた「希望の党」に合流する運びとなった。全く「政治は一寸先は闇」である。この間の動きはまだよく分からないのだが、山尾志桜里元政調会長の不倫騒動による離党などで支持が広がらない民進党の現状に、もともと保守色が強い前原代表が見切りをつけ、人気の高い小池新党にすり寄ったのだろう。
 今朝は「小池氏衆院出馬も」の見出しが躍る竹橋の新聞だけでは、よく分からないので朝日、読売もコンビニに買いに行き、ざっと目を通したのだが、一番腑に落ちたのが読売にあった「持参金とともに軍門に下るんだよ」と民進党中堅議員が嘆息したという記事だ。
 民進党からの立候補予定者は同党を離党し、希望の党公認で立候補する形式をとる。衆院選では小選挙区と比例選の重複立候補者は600万円の供託金を用意する必要があり、希望の党は出馬を目指す新人にはこの金を自分で負担するよう求めていた。供託金をすでに用意した人気のない民進党の立候補予定者が、希望の党から出馬すれば、候補者不足や資金難の課題にもめどがつくというのだ。民進党の政党交付金(年間97億円)を希望の党の選挙活動に充てるわけだ。
 前原代表は26日に小池知事と会談。その前には小沢一郎自由党共同代表とも綿密な打ち合わせをしていた。リベラル色の強い枝野幸男代表代行、長妻昭選対委員長の選挙区に希望の党は候補を立てないとの感触を伝え、事実上の解党方針への協力を枝野・長妻両氏に呑むよう説得したという。
 いまのままでは民進党に将来はない。だが、希望の党から出馬できるのは、@改憲にしり込みしないA安全保障法制に同意――の人だけ。全員が全員、希望の党から出馬というわけにはいかないだろう。リベラルはどう動くのか。このままいけば、枯れ川のような社民党状態になることは見えているもんな。
 それにしても小池百合子の勝負勘はすごい。右から左までの寄せ集めでも、森友・加計隠し解散の安倍に迫れると若狭・細野の協議をリセットして「希望の党」を作った。希望の党の公認が得られないリベラルはどうするのかね。
 戦後政治の流れを復習すると、自民党を割って出た新自由クラブがバリバリの革新という印象を持たれたこともあった。希望の党は「寛容な改革保守を目指す」んだよね。一強の安倍を倒せるならなんだっていいのかもしれないが……。

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