あすでNHKの朝ドラ「ひよっこ」終了である。「ひよっこ」のおかげで、朝ちゃんと起きることができ、アルバイトに遅刻せず出勤できた。ちょうど4年前の「あまちゃん」のおかげで、栃木の県紙に寝坊せず行けたと同様、「ひよっこ」の効能は大であった。 舞台は東京オリンピックの1964年。奥茨城の農家から出稼ぎ中に行方不明になった父親を探す大目標を持って高卒の女の子、谷田部みね子(有村架純)が上京する。幼ななじみの時子と一緒に向島のトランジスター工場で働く。そこが倒産して赤坂の洋食屋「鈴ふり亭」でホール係になるみね子。 父親は強盗に襲われて頭部を殴られ記憶喪失となり、見かねて声を掛けた女優と暮らしていた。ドラマの一番のハイライトが記憶喪失ではちょっとガックリきたが、きめ細かく高度成長真っ盛りの昭和の空気が描かれ、俺なんぞはすっかり「ひよっこ」の世界に浸っていた。 あす、どういう終わり方をするのか不明だが、奥茨城ではコメだけでなく花卉栽培も軌道に乗り始めた。アパートの隣に住む慶大生といい仲になりながら、諸事情で別れざるをえなかったみね子は「鈴ふり亭」の見習いコック、ヒデと相思相愛となり、ニンジンの皮むきの最中にプロポーズされ、受け入れる。 時子もツイッギーコンテストで優勝、女優の道を歩み始める。時子のデビューを夢見ていた三男は、就職した米屋の娘といい仲に。向島の工場で乙女寮の舎監をしていた愛子は妻を病気で亡くした「鈴ふり亭」のシェフと一緒になる。乙女寮でみね子と一緒だった女の子たちもそれぞれ幸せな歩みを始めている。いいことずくめの大団円である。 さて、来週からは大阪制作の「わろてんか」が始まる。大阪制作の朝ドラでよかったのは「カーネーション」と「てっぱん」くらい。予告編でみた主演女優はなかなか好みのタイプだった。いまはあまりおもろいドラマがないので、「わろてんか」に笑わせてほしいのだが……。 |
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