ちょっと前、総選挙の投開票日はふて寝しているだろうとつぶやいたが、どっこい、豪雨の中、投票に行き朝3時まで開票速報を観たのである。8時からは運慶がテーマの「日曜美術館」を観、9時からは池上彰さんの選挙番組、それが終わるとNHK、TBS、テレ朝をカシャカシャしていた。立憲民主党が希望の党を抑えて、野党第1党になるかどうかを見極めたかったのである。 餃子の街の選管からの投票入場券を破り捨てた翌日、国分寺市選管から入場券が届いた。我が東京19区からは自民党、希望の党、立憲民主党、共産党から立候補している。安保法制に賛成して「排除の論理」を振りかざした緑のタヌキのお姉さんに、これ以上大きな顔をさせられないという思いから、枝野のところに馳せ参じた末松というおじさんに一票を託したのである。 土曜夜夕飯を食いに出たら、国分寺駅北口でこの末松という候補が最後のお願いをしていた。そんなことはふだんはしないのだが、近寄ってどちらからともなく握手した。総選挙の候補者の手を握ったのは生まれて初めてである。 緑のタヌキの腰砕けで、自公の圧勝は見えていたが、比例区の得票率は33.3%とそれほどでもない。自民は公示前と同数の284議席、公明は6つ減らして29。一方、野党第1党になった立憲民主は公示前の15から55、希望の党は57から50である。 立憲が野党第1党になったのは非常に大きいとみる。シンゾーくんはこずるいから、選挙期間中はほとんど街頭演説で憲法改正に言及しなかったのに、きのうの会見で「我々の考えが支持された」と憲法改正論議を広げたいってなことを言っている。その際、野党第1党に緑のタヌキのおばはんの党がいたら、野党の意向も聞いたとか言われて、大変なことになるところだった。 22人が当選した無所属も、どじょうの野田氏とかロボコップ岡田とか宮城の安住とか枝野寄りの信条の議員が多い。自公は強いことは強いのだが、急造政党にしては立憲も比例区では19.9%とかなりの票を取っているのだ(希望の党は17.4%、公明は12.5%)。 月曜朝3時の段階ではダメと思った末松だが、国分寺の票が開いて惜敗率94%となり、東京比例区で復活当選となった。外務官僚出身だから希望の党に行くのかと思っていたが、立憲から出馬という筋を通した。筋は通さねばなぁ。 × × × × × 今週の拙宅の花は、ピンクのバラに赤い姫リンゴ、それに赤いヒプリカムです。
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