隠居志願のつぶやき2017

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...... 2017年11月10日 の日記 ......
■ 社長を出待ち   [ NO. 2017111001-1 ]
 西国分寺駅前の豪華マンションに住む大手広告代理店の社長で、大学の1年先輩のTさんから、帰朝記念として静岡料理をご馳走になったことは、10月6日につぶやいた。その時Tさんが熱を込めて話したのがユヴァル・ノア・ハラリ著「サピエンス全史」の面白さ。これは読まねばと、今の人類が圧倒的な地位を勝ち得たのは7万年前の認知革命という上巻はスイスイ読めたが、宗教などが出てくる下巻はかなり難渋した。
 先月末、ようやっと上下巻を読破して、このことをTさんに伝えたいと思ったが、駅前でそうちょくちょく逢えるものではない。3週間ほど前、アルバイトに行くため、朝8時ごろ駅前の「エ・プロント」に向かうと、Tさんが出迎えの黒塗りの高級車に乗り込むところを50b手前で現認した。
 そうか、朝、捕まえればいいんだ。で、週3日の出勤時に気を付けて見ていると、7時50分ごろ黒塗りの高級車がロータリーの隅に停まっているのを発見した。西国でそんな車に乗るのはTさんくらいしかいないだろう。「85○○」のナンバーを目に焼き付けた。
 で、月曜日「85○○」がまた停まっているのを発見。「出待ち」することにした。寒風の中、待つこと15分、車が動き出した。果たして、Tさんが鞄と紙袋を手にマンションから出てきた。で、駆け寄って「おはようございます。先日はご馳走になりまして……。やっぱり、これが社長車だったんですね」「あぁ、これはどうも」。にらんだ通りTさんを乗せる「85○○」だったことに気が行き、「サピエンス全史」のことを言うのを忘れた。
 「85○○」はあっという間に発車していったが、久方ぶりの朝駆けで特ダネをもらったような気になり、一日気分がよかったのである。

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