「三日天下」という言葉があるが、みどりのタヌキ、小池の姉さんの天下は何日だったのか。「希望の党」の設立が9月25日。前原代表の下、民進党が全員合流するという話だったが、憲法改正や安保法案に反対の人は「排除する」という発言で、政権選択選挙ではなくなり、小池自身も衆院選には出馬せず。一気にフィーバーは冷めた。 よくよく考えれば、タヌキのおばさんは憲法改正論者なんだから、民進の全員が希望に移るなんてのはおかしかった。大方のプレスも何を見誤ったのか。そして10・22の総選挙では、希望の党の当選者は50人と公示前勢力(57人)を下回った。逆に排除された枝野らの立憲民主党が56人当選。小池は昨日、希望の党の代表の座を降り、玉木雄一郎に託し、新党設立からひと月半で国政の舞台から去ることになった。都議会も黙ってはいないから、みどりのタヌキはこれから大変だぞ。 昨夜はこの小池の「靴の底はなめられない」と公言し、無所属で立候補し、見事、長野で当選を果たした篠原孝というおじさんをゲストに招いた会合に出た。篠原氏は元農水官僚。同じ長野出身の羽田孜元首相に「農村部から反自民でずっと当選できる人材がほしい」と乞われ、14年前に政治家に転身した男だ。 30年前、農水省を担当していたころ、当時官房長だったTさんを囲む新聞記者の会がずっと続いており、Tさんが亡くなったあとも3カ月に一度開かれていて、その会に6回目の当選を決めた篠原氏を呼んだのだ。 「民進は全会一致で希望の党への合流を決めた。あれは何で?」と問うと、篠原氏は「俺なんか別に議員にならなくたっても、もういいけど、40代、50代の若い連中は当選しないと食べていけない。就職活動で有利な方に付くという気分だったんだろうな」「前原さんから比例区の票を伸ばしたいからこっちに来てくれと何度もメールをもらったが、あんな踏絵はよくない」。長野とか新潟は農民運動の歴史があり、反自民がけっこう当選したのだ。 無所属の彼は民主党元代表の岡田克也とか、どじょうの野田佳彦らと行動を共にしているが「無所属って委員会に入るのも大変だんだ」とか言っていた。今後どう一強シンゾーくんと対峙するか、まだ絵は描けていないようだったなぁ。 希望の党の新代表、玉木雄一郎は元大蔵官僚。共同代表選挙に出た大串博志は小池路線に公然と反旗を翻しているから、早晩、希望の党は”絶望の党”になると見るね。 |
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