先週金曜日夜は四ツ谷の蕎麦屋を貸切にして、44年前に竹橋の新聞社に入社した同期生16人による会合だった。俺は10年ほど前からこの同期会の永久(A級)幹事を務めており、開始15分前の6時15分に会場に着いたら、もう4人が来ていてビールグラスを叩いていた。みんな教養(きょうの用)がなくなってきているお年頃なのだ。 22人に同期会案内を出して、参加16人。これは相当な比率だと思う。昨年の参加者は13人だったから、3人増加。まぁ、葬式に集まるよりはいいやね。まだ、仕事人、リタイア派と半々に分かれたが、仕事人がネクタイをしてきたのに対し、リタイア派はスポーツシャツ。見事にファッションが分かれた。 こういう会合で幹事の心得は参加者全員が1分でも主役になるシーンをつくること。で、幹事職権で次々に指名して近況スピーチをしてもらった。よく隣隣の順に話すパターンがあるが、これだと俺の番はまだ先かぁと緊張感に欠ける。俺の指名順はアットランダム。いつ自分が差されるか分からないので、ちゃんと他人の話も聞いていなければならない。ボケの始まった年寄にはある程度の緊張感は必要なのだ。なにしろ、四ツ谷4丁目近いいつもの蕎麦屋なのに、30分たっても現れない古稀のMくんに電話したら、「四ツ谷で降りたが道に迷ったみたい」。勘弁してよ。 近況紹介が半分くらい進んだところで、挨拶のトリは外信部出身で某大の教授をしているTくんにすることを決めた。彼は、クリントン米大統領に会った森喜朗首相が「How are you?」と言うべきところを「Who are you?」と切り出して、とんでもない受け答えした有名な「森ジョーク」の考案者で、この同期会ではいつもなるほどという新作を披露してくれるからだ。 「ちょっと長くなるけど」と前置きして始まったTくんの「四天皇」と題する駄洒落ジョークは、以下のようなものだった。 明治天皇が目をこすっているので、お付の者が「陛下、どうされましたか?」と尋ねると「目、いじってんのぉ」。大正天皇が釣りに出かけて戻ってきた。「陛下、釣果は?」と尋ねると「鯛、しょってんのぉ」。昭和天皇はゴーゴーが好き。ショーの会場に行きゴーゴーを踊ろうとすると関係者に「もうショータイムは終わった」と言われ「ショー、終わってんのぉ」とがっかりした。今上天皇もゴーゴーが好き。踊りまくって、お付の者が「もう帰りましょう」と言うと「いま乗ってんのぉ」。 同期生よ!みんな「四天皇」ジョーク、忘れんなよ! |
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