4年間いた宇都宮では最強のポイントカードを活用していた。それで、上京してからポイントカードの類を持つ気がしない。この最強カードはもう店じまいしたパスタ屋さんのもので、1000円ちょっとのランチを食うとポイントが1個もらえ、これが20個貯まると4人が無料でランチが食べられるというとんでもない特典が付いていた。2万両で4000両だ。これで会社の受付の美女らと10回はタダメシを食った。「ポイントでタダなんだ」と誘うとおじさんが相手でもついて来やすいでしょ。 で、西国で持っているのは西国分寺駅ビル内にある本屋「R堂」のカードだけだった。これは1000円以上の本を買うと1ポイントが付き、30ポイントで500円の割引である。まぁ、本は買うから持っていてもいいかという程度のものだ。朝飯を食う「エ・プロント」でもドリップコーヒーを買う会社地下の「ファミマ」でもポイントカードは?と声を掛けられるが、声も出さず手を横に振るだけだった。 ところが最近、アルバイト帰りにいつも一休みしてつぶやきの下書きをしている新宿の喫茶店でとんでもないポイントカードを出していることが判った。ずっとカードはいらないと拒絶してきたのだが、この前何の気なしにもらったカードを見ると、ポイントが3つ貯まると好きなケーキが食べられるというのだ。ケーキには目がない俺。もっと早くもらっておくのだった。で、先週店のハンコが3つ並んだカードを出していただいてきました、ショートケーキ。 550両のブラジル3杯で550両のショートケーキというのは悪くない。顔見知りもいない大都市の通行の激しい新宿にある店だからできるのかな。宇都宮でも毎日通っていた珈琲店でカードを作るよう何度も勧められたが、「いらねーよ、そんなもん」と邪険にしていた。15回通うと1杯珈琲がタダという内容。「パスタ屋のカードを学べ!」と悪たいをついたが、ここでは何度もお代わりコーヒーをゴチになった。 今、飲んでいるブラジルで2回目のスリーポイントになるから、今週は570両のモンブランか520両のチョコレートケーキだな。この店を発見したのは8月で、以来アルバイトの帰りにはずっと寄っているから、ちゃんとカードをもらっていれば、もう20回近くケーキを食べられた計算になる。 × × × × × 今週の拙宅の花は淡いピンクのバラと臙脂色のカーネーション、それに緑の葉物です。 |
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