昨日の東京は夜に入って雨が降り、今年最大の満月も雲にさえぎられた形。でも群雲の間から、ちょっと見えました満月。ということで先月読んだ本。 石弘光著「末期がんでも元気に生きる」。著者からいただいた。本になってよかった。竹内政明著「編集手帳第2集、第1集」。読売の1面コラムを集めた本。2001年と02年の内容。「わが社は目下、下り坂である。しかし、下り坂は上り坂より楽である」とか「フルは千年、アメは万年と申します」などそののちにも読んだフレーズが出てくる。1年かけて名手、竹内のコラムを読破した。葉室麟著「草笛物語」。直木賞を取った「蜩ノ記」の続編のような。今年読んだ葉室作品ではこれか「嵯峨野花譜」がよかった。 上原善広著「路地の子」。大阪の被差別部落に生まれ精肉の業界でのし上がる父を描いた渾身のノンフィクション。面白かった。吉川洋著「人口と日本経済」。帯には「経済学からいうと日本は衰退しない」と書いてあるが本文にはとてもそんなことはいえないと読める不思議な本。赤坂憲雄著「性食考」。タイトルに惹かれてにした分厚い本。民話とかがぞろぞろ出てきて読むのに難渋した。 原田マハ著「たゆたえども沈まず」。マハさん得意の画家の物語。取り上げたのはゴッホ。なかなかに面白い。立川談四楼著「もっとハゲしく声に出して笑える日本語」。参考になる。葉室麟著「大獄 西郷青嵐賦」。来年の大河は西郷隆盛を取り上げるとか。時代小説の大御所になった葉室さんが若かりしころの西郷を取り上げた。薩摩弁がいいね。 鈴木康之著「名作コピーの教え」。昭和のころからの名コピーのどこがすごいかを解説。文章を書く上で勉強になりました。池上彰著「日銀を知れば経済がわかる」。何にも知らないで30年前日銀を担当していたことが判りました。宇江佐真理著「斬られ権左」。読書感想文の課題図書にしたものの中身を忘れていたので十年ぶりに再読。真理さんが亡くなったのは惜しいとしみじみ思わせる感動の物語でした。 11月はベラボーに本が読めた。13冊。これで今年も100冊に乗った。「量は質に転化する」か。 |
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