隠居志願のつぶやき2017

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...... 2017年12月13日 の日記 ......
■ ”造糞機”   [ NO. 2017121301-1 ]
 人間の体の8割は水でできている。だから、山で遭難した時は1週間くらい食べ物がなくても耐えられるが、水が飲めなければ死んでしまうという。この前、NHKの特番「人体」を見ていて、腎臓が1日に100g以上の血液をろ過しているというのにたまげた。だから便秘はあっても”尿秘”というのは聞いたことがない。
 ちょっと前になるが、長老とゴルフをしていて盛んに腹が痛いという。19番ホールで、なんかスッキリした顔で「1週間ほど便秘をしていて、その固形物が内臓に当たって痛かったんだ」と言うのを聞き、たまげた。俺の場合、腸の働きは極めて順調で、お通じのない日はこの7、8年で一度もないからだ。
 遠方に芝刈りに行く日の朝は、大をしないでラウンドを始めることもあるが、そんな時はえてしてスコアがよくない。固形物を運んでいたのでは、白球も飛ばない気がする。餃子の都にいた時から、社長講演で聴いた明治の飲むヨーグルト「PA−3」(黄色いラベル)を毎日1本飲んでいるが、このヨーグルトと相性がいいみたいで、この5年風邪も引かないのだ。
 三遊亭円生の落語のまくらに、「この造糞機!」という一節があった。「お前のかぁーちゃん、出べそ!」などとは数段違う、大をするだけの存在という極め付けのあくたいだが、きちんきちんとウンチをしている俺なんて、まさに”造糞機”的な存在と思うね。
 この前、名著「生物と無生物の間」の著者、福岡伸一博士の新著を読んでいて、目からうろこという経験をした。ちょっと長くなるけど、引用する。
 曰く「私たちの消化管は内側に折りたたまれた皮膚の延長だ。私たちの体は言ってみればちくわのようなチューブであり、口と肛門で外界とつながっている。入口と出口をつなぐ消化管では、消化、吸収が絶えず行われ、消化酵素によって消化管自身もどんどん消耗していく。腸内細菌とのせめぎ合いもある。かくして、私たちの消化管の細胞は体の中で最も新陳代謝の回転数が高い細胞となっている。一番表面にある上皮細胞は大体2、3日で入れ替わる。だから私たちのウンチの主成分は私たち自身なのである。消化管から剥がれ落ちた上皮細胞の残骸。ウンチは消化されなかったものが排泄されるのではなく、大部分は自分自身のなれの果てなのである。ウンチの残りの成分はこれまた絶えず世代交代している腸内細菌の死骸である。こうして私たちは日々生まれ変わっている。これを私は生命の『動的平衡』と呼んでいる」
 俺の「動的平衡」は、きちんと行われているのである。Content-Disposition: form-data; name="image"


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