今日20日は待ちに待ったお給料日である。時給なにがしの校閲のアルバイトには先月11日間出かけた。それに実費、後払いの交通費。何年たっても、少額であっても給料はうれしい。 で、出勤途中のATMで、アルバイト収入が入る三井住友の口座のキャッシュカードを差し込み「残高確認」ボタンを押した。と「あれ〜?」。そこには予想の約2.5倍の金額が表示されていたのである。30年も前、税制担当で、今でも所得税に詳しいと自負している俺。年末調整で大幅還付が行われたのだとすぐに分かりました。 オフィスに行くと上司が給料袋を手渡してくれた。そこですぐ開けるのははばかれる。で、タバコに行くふりをしてトイレに入り、個室でミシン目をひっちゃぶきました。果たして、トホホの時給の他に堂々の年末調整額が記載されていたのでした。 6月まで栃木の新聞社で身に余る高禄を食んでいた。1〜6月はこの高禄が年末まで続くと予想して、税務当局は多額の税金を源泉徴収していたのである。しかし、6月末にクビになり(退職金は一時所得なので年間所得には換算されない)、7月からはわずかなアルバイト収入を得ている。所得税は年間所得を基に算定される。だから、年末調整で1〜6月に取られ過ぎた税金が戻ってくる仕組みなのだ。多少は還付されるとはみていたが、その額が毎月のアルバイト金額(ここからも若干、税金が引かれている)を上回るとは思ってもみなかった。 それでいっぺんに気が大きくなり、アルバイト先でパソコンのセットなどで一番世話になっている美人女性アシスタント(ボーナスは出ないはず)のお姉ちゃんに「10分ほど時間ある?」と声を掛け、会社のビル1階に入っている高級チョコレート店に連れ出し、クリスマスギフトの箱をプレゼントした。「こういう風に散ずると有馬記念が当たるのだ」。何か怒られるのではないかと思っていた美女は「わ〜、うれしい。一日一粒ずつ食べます」あのね、アルバイト風情に怒る権能なんてないんだよ。 年金暮らしになったケジメとして、この十年購入していた自宅近くのフランス料理店のおせちをことしから取り止めると二女に宣言したばかりだが、あしたの休みには立川の伊勢丹に行って、まだ間に合う有名店のおせちを予約してくるつもりなんである。ほくほく。 |
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