年末年始なんと14日間の休みを頂戴したあと、おとといから週3日の校閲のアルバイトに出ている。バイト先は大手のPR会社で、得意先企業のニュースリリース用原稿のチェックをするほか、毎月1回、テレビ、新聞・出版、ウエブ、企業広報戦略の分野のトピックをまとめたリポートを発行しており、この校閲も行う。リポートはそれぞれ十数ページで、得意先に配るらしい。 おととい初出勤したらこのリポート原稿が山のように待っていた。1日の実働7時間のうち6時間は活字とにらめっこしていた感じ。2日間でA4の書類を100枚ちょっと校閲したら休みでボケた頭が少しシャキッとした。その中で「テレビ篇」に、ほう!と言う内容を発見したので紹介したい。 7日にスタートした国営放送の大河ドラマ「西郷どん」の視聴率が15%台で、昨年の「直虎」の不人気を引きずる低さだったとか、紅白歌合戦の視聴率が後半でも39.4%で史上ワースト3だったとか、視聴率に関するニュースが飛び交ったが、新年度からこの視聴率が「総合視聴率」に改められるというのだ。 というのも、昨今生活習慣の変化でリアルタイムでテレビを見る人が減って、単なる視聴率では番組の人気が測れなくなってきた現実があるからだ。例えば俺が楽しみにしていた朝ドラの「ひよっこ」の9月末の最終回の視聴率は21.4%だったが、録画で見たタイムシフト視聴率は9.3%に上った。ダブりを除いた総合視聴率は27.9%だった。 次女が原作の編集者をしていたので、珍しく民放をみた日テレの「校閲ガールDX」の視聴率は10.4%だったが、タイムシフトは9.3%もあり、総合視聴率は18.1%に達した。俺は見たことはないが「ドクターヘリ」は15.4%でタイムシフトが12.5%もあり、総合では25.5%にもなったんだとか。 こんなに録画で見る人が多くなっては、リアルタイム視聴率で一喜一憂している民放各局はアホということになる。録画の場合、CMをぶっ飛ばして見ることもできるらしい。となると、人気番組でCMを流すという広告戦略にも変化が出てくるだろう。俺のように家に録画機能がなく、テレビはリアルタイムで見るものと決めている人間は世の中からはじかれるのは当然か。 |
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