隠居志願のつぶやき2017

[PREV] [NEXT]
...... 2018年01月19日 の日記 ......
■ レイズン・ウィッチ   [ NO. 2018011901-1 ]
 29年前の今頃は2月1日に立ち上げる夕刊サラリーマンページをどう作るのかで連日ワーワーやっていた。9個上の編集長以下、兵隊は経済部の4人。俺は兵隊頭だった。課長とその女性の部下をターゲットにした月〜金の紙面で、気の利いたトップ記事に毎日3つのコラムがあった。キャリアウーマンの女性に600字のコラムを書いてもらう「女は見てるぞ」とか、美女登場のようなコラム「制・服・写・真・館」などにあらん限りのワル知恵を絞った。
 その「あっと5」というページは当初、社内的にはボロクソに言われたが、社外からは面白いと評判だった。当時の新聞社はあまり女性のいない職場で、世の中とかなりズレていたんだね。そこで書いた原稿はほとんど覚えているが、一番ウケたのが「バレンタインデー 義理チョコのもらい方と返し方」という100行ほどのトップ原稿だ。
 その中に、ホワイトデーのお返しにハートマーク1個が「自社製品の倍返し」、♡♡が「マシュマロのようなお菓子」、♡♡♡が「アクセサリーなど身に付けるもの」、♡♡♡♡が「予約でないと買えないお菓子」という下りがあり、それを読んだ社外のファンのお姉さんから「小川軒!」という反応があった。
 きのう昼飯に出た帰り、新橋駅ビルのタバコの吸える喫茶店に久々に足を向けたら、閉店の看板が掛かっていた。おばちゃん一人でやっていたちっちゃな店。ご時世かと思い、1フロア上がると「小川軒」の看板を掲げた店があった。珈琲1杯540円。隣でケーキなども販売している。
 校閲のアルバイトも半年たった。記念に職場のお姉さんたちに配ろうと小川軒の「レイズン・ウィッチ」(10個入り)を求めた。俺が一番おいしいと思っている手頃なお菓子で、洋酒に程よく漬けこまれたレーズンと特製クリームがクッキーに挟みこまれている。
 夜の中国語勉強会にも持参し、1個ずつ配った。メンバーの一人、広告のエースは「これ、おいしいんですよね。娘の結婚式の際、引き出物にした」。分かる奴は分かっているねぇ。「レイズン・ウィッチ」の威力で、中国語は独り勝ちであった。
 

...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: