隠居志願のつぶやき2017

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...... 2018年01月26日 の日記 ......
■ おくやみ欄   [ NO. 2018012601-1 ]
 寒い!さっき(午後9時半)会合を終えて西国に帰ってきたが、冷凍庫の中を歩いているようなものだった。きのうの東京の最低気温は−4度で48年ぶりの寒さと言う。練馬は−7度というから、西国分寺もそのくらいだったろう。今朝のさいたまは−9.8度と観測史上最低とか。さいたまより北の宇都宮が−8度とかだから、測定機器の故障ではないのか、これは。
 東京の日中の気温は5度以下。秋田で3冬いた頃はこの1月下旬が一番寒く、最高でも零度以下という真冬日が3、4日続くと頭がジンジンして生きているのがイヤになるくらいだった。秋田県の自殺率の高さは冬の寒さにも起因しているのではないか。
 冬の寒さは年寄りには堪える。長い記者生活の経験からも夏より冬の方が亡くなる人の数が多いと実感している。都内の新聞読者には無縁だが、全国紙の地方版、県紙には決まって「おくやみ」欄があり、この時期、いつもより亡くなる人の数が多くなる。
 有名無名を問わず、亡くなった方の氏名、住所(全部は香典ドロへの配慮で記さないことが多い)、死因、通夜・告別式の日取りを掲載している。若いころは「おくやみ欄」なんて無用と思っていたが、棺桶に半分足を突っ込む年頃になると、この「おくやみ」欄は欠かせないと考えるようになった。
 昨年までいた栃木の新聞社では、連日60人程度の訃報を掲載していた。その無味乾燥な記事のおしまいに、故人のひととなりを記す1行が載せられるようになっていた。約60人の訃報のうち、1行紹介が書いてあるのは1割程度だが、これが100%になったら、大変なコンテンツになると思い、毎日1行紹介に目を通していた。
 葬儀社と提携して制作しているので、「義理堅く仕事一途な父でした」とか「支えてくれた皆さん、ありがとうございました」など紋切型が多い中で、「ユーモアがあり優しい息子でした」とか「誰からも好かれる妻でした」とか「書道や古美術を愛した父でした」などの1行には感じ入るものがあった。
 結婚式は複数回あっても、葬式は1回限り。だから、葬式にはできるだけ顔を出すようにしているのだが、寒さが原因で亡くなるというのは避けたいね。

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