隠居志願のつぶやき2017

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...... 2018年02月09日 の日記 ......
■ 焼き鳥フルコース   [ NO. 2018020901-1 ]
 おととい夜の焼き鳥のフルコースで67歳の誕生日の記念イベントを終了した。ご馳走してくれたのはIT企業の社長夫人にして、釣り師のチマキちゃんである。渋谷の豪邸住まいの彼女が、代官山寄りの隠れ里風焼き鳥屋さんに案内してくれたのである。
 チマキちゃんとは今は双日となった某商社の広報部にいたころからの付き合いだから、もう30年になる。俺は商社業界を担当していたこともあるのだ。広報部で雑談しているうちに、俺の高校の10年後輩で、映画好きで文章も書ける人ということが分かった。
 それで89年2月にスタートした夕刊サラリーマンページのコラム「女は見てるぞ」の筆者をお願いしたのだ。このコラムの初代筆者は5人。某ビール会社の「博愛乙女」、某流通企業の「冷奴」、某銀行の「かしこ」、新宿のバーのママの「鬼百合」の名づけ親は俺だが、チマキちゃんは自分で付けた。理由はだって「チマキが好きなんだもん」。
 この5人の文章力には舌を巻いた。プロの新聞記者だって、どこかにデスクの赤ペンが入るものだが、彼女たちの600字のコラムの文章には、どこにも朱筆が入らない完全原稿だった。毎回おじさんがニヤリとかうーむとなる内容。チマキちゃんは当時既にミセスだったので、独身の博愛乙女のスルドイ原稿に比べると、おじさんへの優しさが窺えたなぁ。
 好評なので、チマキちゃんにはサラリーマンが見ておくべき映画の紹介とか、こじゃれたグッズの紹介コーナーも担当してもらった。他紙からの原稿依頼も来るようになり、30代半ばで高禄の商社の総合職の座を捨ててしまった。だんな様は社長だから食うには困らないが、俺としては最初にコラム担当に起用した責任もあるのだ。
 彼女の誕生日は9月。俺1月とちょうどいい塩梅で離れているので、この四半世紀お互いの誕生日にお祝いをすることにしている。俺と十違うのだから、いい歳なのだが、信じられない可愛らしさだ。焼き鳥屋では彼女が釣りにはまる前は、芝刈りに熱中していたという話を聞き、ビックラこいたのだった。
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 今週の拙宅の花は深紅とピンクと白のバラです。

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