平昌オリンピック、日本選手がメダルを取るもんでついつい見ちゃうよね。スノーボードハーフパイプなんて、子どもの遊びと思っていたけど、ショーン・ホワイトと平野歩夢の死闘を目の当たりにすると、みんないっぱしの評論家みたいな口をきき出すから不思議。 あの「1440」(フォーティーンフォーティ)ってなんだか分かんないと言っていた人間が、4回転で360度×4=1440と言われると、早く言ってよということになる。だから、3回転半が360度×3.5で1260(トゥエルブシクスティ)、3回転が360度×3で1080(テンエイティ)。もっと早く知っていればもっと楽しめたかも。 これから期待できるのが小平奈緒のスピードスケート500bと女子パシュート。小平は1500を滑り、1000で銀メダルを取って氷に慣れたから、500の金は固いと思うな。信州大卒の31歳。前回ソチでオランダ勢に歯が立たず、それならとオランダに2年留学したというからすごいじゃない。 俺の贔屓の高木美帆の3個目のメダル(今度は金メダル)が期待できるのが、チーム3人で滑るパシュートだ。パラシュートじゃないよ。14日の夜NHK特集でなぜ速くなったかをやっていて、な〜ると見入ってしまった。 個々の力では圧倒的に強いオランダを世界選手権でやっつけ続け、ひと月に3回も世界新を出しているのだ。その極意は先頭交代の技術とか。3人で滑る時、先頭の選手はかなりの風圧を受ける。逆にその後ろの選手は風がよけられ、それほど疲労しない。日本は先頭の選手が絶妙なタイミングで3番目に下がり、体力の消耗を防ぐ。 日本は体力のある高木美帆が引っ張り、ガタイの大きな菊池彩花が風よけになって、それで体の小さい美帆の姉、菜那もタイムを伸ばせるのだという。N特では3人の頭に360度が映るカメラを取り付けて撮った映像を流していた。3人はぶつかりそうな間隔で正確なスケーティングを続ける。手足の動きも全く同テンポで、美しいと思った。これぞ、日本にぴったりの種目だ。 しかし、オランダから招へいしたヨハン・デビットコーチは「世界新を出さねば五輪では勝てない」と厳しい訓練を課す。すごいねぇ。王者オランダが先頭交代に要する時間は7秒。それを日本チームは4秒でやってのけるのだとか。女子パシュートの決勝は21日。こりゃ、見ないと損だよ。 |
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