おとといの日曜日は国立の大学通りをすぐ入ったところで、サックスの巨匠、宮野さん、ベースの山口さんらのカルテットがさくらライブを演るというので、12時過ぎに生物学の教科書を片手に国立に出張った。12時半からと思っていたのだが、宮野さんらの出番は1時半から。こりゃ、どうしたものか。 はらほろひれと散り掛かる桜の中を、ベンチェのブティックをのぞくと、春っぽい明るい色のお洋服が所狭しと並んでいる。美人で有名なてるのちゃんが店番をしていた。ここで、エスプレッソをいただきながら15分ほど四方山話。次は生物学の予習をしようとド・トールの3階喫煙席に上がっていくと、ナンコーさんが不思議な図形を前にパソコンと格闘していた。先週タイから帰国したばかりとか。桜の見ごろに戻るとは鼻が効く。「宮野さんらがライブをやるんだよ」と音楽茶屋「奏」でのライブは「恥ずかしくて行けない」という男を引っ張り出した。 会場のスタバ前に行くと、スタバの外の席に造園家のもっちゃんが、宮野令夫人と談笑していた。珈琲を買って席に戻るとランドスケープ・アーキテクトのチョンさんも居た。これでは老人会の集まりではないか。宮野さんはサックスだけでなく、オカリナも駆使し年長組にも分かりやすい「A列車で行こう」など5曲ほどを軽くこなした。老人会は演奏をバックグラウンドミュージックにして近況報告のようなことになった。 思えば30年前は毎晩のように会っていたおじさんたち。今週末76歳になる持っちゃんは、府中から無料バスでやってきたと、都からもらった「パス」を見せびらかしていた。直射日光が当たってあまりに暑いので、途中日陰に移動。記念撮影をした。 もっちゃんは演奏を終えた宮野さんにバラの花一輪を渡した。パーカッションの美女に上げればいいのに……。もっちゃんは「こういうのは紅いバラがいいのだ」と一人納得していたのである。「来年も会おうね」とあっさり別れたのである。 |
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